中牟礼貞則 / 渋谷毅(20220122)
中牟礼さんのデュオでのライブというのが定期的に行われており、個人的には過去に以下のような組み合わせを楽しませてもらってます。
佐藤浩一(20150110) (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63004234.html)
西山瞳 (20150829) (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63343710.html )
南博(20180901) (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64592099.html )
今回は、最近マイブーム的な渋谷さんとのデュオ。
過去にも何回か演っていたはずだが、今回が初参戦。
この日、中牟礼さんは九州での演奏の帰りに直接羽田からお店に来ていたよう。
年齢を考えるととんでもない強行スケジュールだと思うが、あまり無理しないでと願うばかり。
このライブは、これまでもそうだったようだが、選曲等主導権は中牟礼さんにあって楽譜の準備も中牟礼さんが担当。
リハーサルも特に行わず、ぶっつけ本番。
実際、開演の45分くらい前にお店に入ったが、両者ともまだ未着で、渋谷さんがお店に来たのは、開演20分前くらいだったか。
開演前も特に会話しているようでもなく、中牟礼さんが舞台側で譜面を準備したりとお膳立てをしていて、ほぼ定刻に演奏開始。
演奏してた曲は、ゆったりテンポのスタンダードがほとんどで、オリジナルは演ってなかったと思う。
エリントンの曲が多めなのは渋谷さんの好みを配慮していたか。
中牟礼さんがイントロを奏で、テーマに入る頃に、するりと渋谷さんのバッキングが入り込んでくるようなパターンか多め。
テーマは中牟礼さんが、ソロは両者がしっかり演奏するが中牟礼さんがフロントに立つ場面の方が多かったか。
4曲めくらいで、「これは渋谷さんも知らないかも」と言いつつ、タイトルを伝えて(しっかり失念)、中牟礼さんが演奏を始め、しばらくすると、「こんなテーマの曲」なんて言いつつ、そのまま演奏をを続ける。
テーマからサビと解説をしながら演奏を続けるが、渋谷さんはその曲を知らなかったようで、ずっと聴く側に徹したまま演奏終了。
次の曲の紹介のところで、「渋谷さんのソロも聴きたいでしょう」なんて言って、ソロを強要していたのはご愛嬌。
前述の通りリハーサルも前打合せもしていないため、中牟礼さんが次の曲の譜面を渡して演奏を始めると、
渋谷さんがそれに合わせて演奏を始めるのだが。
イントロから意識を集中してしっかりと聴き、左手を腰に当てその手を頬に当て、右手を鍵盤に乗せると徐に演奏を始める。なんて場面を眺めていてなんだかしみじみ良いなぁなんて思ってみたり。
2ndセットは、定刻よりちょっと早めにスタート。
こちらは、渋谷さんもかって知ったる曲が多かったようで、2人のコンビネーションも決まっていて、両者のソロも興が乗った場面が多く、非常に心地よく演奏を楽しめた。
中牟礼さんも渋谷さんも、スタイルがしっかり出来上がっているので、それぞれの演奏の妙を楽しむことになるが、さらにその両者のスタイルが融合した味わいの深さみたいなものが出ていて、そんな満足度の高い演奏をたっぷりと楽しませてもらった。
アンコールは、渋谷さんのソロで、Beyond The Frames をしっとりと。
蔓延防止が発令されていたため、6時開演、8時半前には終演。
お客さんは10人弱くらい。
ただし、数人は中牟礼さん関連の関係者だったよう。
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