"Coming Down Roses" Billy Test Trio

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Billy Testというピアニストの2021年8月にリリースされたリーダー作。
WDR Big bandに在籍している人らしく、自blogを漁ったら、挾間さんのアルバムでピアノを弾いていました。
1989生まれらしいので、30代と若いミュージシャン。
Fred Herschのお弟子さんということで聴かせてもらっている音源です。

メンツはピアノトリオフォーマットで、ベースのEvan Gregorは昨年の話題作 Jihye Lee の"Daring Mind" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482825652.html )に、ドラムのIan Fromanは Adam Niewood の
"Blues As A Whistle" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/476382168.html )で聴いている人でした。
Billy Test(P)、Evan Gregor(B)、Ian Froman(Ds)

演奏曲は、John Coates(7), Cole Porter(1)が各1曲で、残りはBilly Testのオリジナル。
1 All of You
2 Spinning
3 Fate
4 Hardly
5 Empty Spaces
6 Coming Down Roses
7 The Prince
8 Mother's Day with Freud
9 Belonging

美旋律を駆使したようなスタイルでありながら、温度感は高めの明朗でリリカルなピアノ。
ソロでは、テンポに関係ない派手なフレーズを大きく入れてくるような大胆な側面も見せる。
左手はコードを奏でる場面が多めながら、ベースとの親和性が高めになる場面もみせる。
美しいというよりはキラキラしたといったほうが、しっくりくるかも。。
曲調もリズムも関係なく、演奏に華を添えるような感じに乱れ打ちと言って良いくらいに派手な演奏が多めのドラム。
ベースもそう派手ではないが。ウォーキングに徹するなんてことはなく自由度の高い演奏を織り交ぜた創造性豊かなサウンド。
さすがにFred Herschのお弟子さんというだけあって、緊張感を感じさせつつ熱さを内包した美しい演奏は、現代ピアノトリオのひとつのスタイルと言って良いような印象すら感じさせ、3者の交歓は絶妙で、見事なインタープレイを聴かせる。
5曲めはピアノソロで奏でられる。

ベストは6曲めにしましょう。

"Coming Down Roses" Billy Test Trio (https://www.amazon.co.jp/dp/B096TTS6CP/ )

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