"Moving People" Riccardo Del Fra

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本作は、新譜漁りをしていたらKurt Rosenwinkelの名前をみつけてすぐに購入を決めたアルバム。
リーダーのRiccardo Del Fraは2010年に、Jeff Gardnerの"Second Home"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59071399.html )というアルバムを紹介しているが、これも中古を買ってるので、個人的にはあまり縁のない人。

メンツは、トランペットの入ったカルテットを中心に、ゲスト的にサックスとKurt Rosenwinkelのギターが入るような構成。
Riccardo Del Fra(B)、Tomasz Dabrowski(Tp)、Carl-Henri Morisset(P)、Jason Brown(Ds)
Kurt Rosenwinkel(G:1,3,6-9)、Rémi Fox(Ss:3,Bs:1,2,7-9)、Jan Prax(Ss:7)、

演奏曲は、すべてRiccardo Del Fraのオリジナル。
1.Moving People
2.Ressac
3.The Sea Behind
4.Children Walking (Through A Minefield)
5.Around The Fire
6.Ephemeral Refractions
7.Wind On An Open Book II
8.Street Scenes
9.Moving People - Epilogue
10.Cieli Sereni
11 Let's Call This / Evidence

冒頭曲が、Kurt Rosenwinkelのアルバムにも入っていそうな、いかにもKurt Rosenwinkelがこのみそうな曲で萌える。
さらに中ほどで出てくるソロがまた見事にKurt Rosenwinkelのガッツリのソロで、Kurt Rosenwinkelファンとしては悶える展開。
2曲めはKurt Rosenwinkelが入らず、曲調も1曲めとはちょっと異なるところがKurt Rosenwinkelを起用していない理由か、その分Tomasz Dabrowskiのスリリングな演奏が印象的。
以降、曲調に関わらずKurt Rosenwinkelが入るとその特有の音色とフレーズの破壊力は計り知れず、一気に音世界をKurt Rosenwinkelのものに染め上げる。
Kurt Rosenwinkelが入る後半の4曲(6-9)は、大半が管楽器とのユニゾンでの起用で、あまり前面には出てこない。7曲めではソロがある。
Kurt Rosenwinkelが入らない曲、入っても前面に出てこない曲では、少し内向的な気配の地味めに感じるのは気のせいか。
5曲めがベースのアルコでのソロ、10曲めはピチカートでのベースソロ、11曲めはボーナストラックのようで、入ってないバージョンもあるよう。ここでのKurt Rosenwinkelも実は格好良い

ベストは1曲めにします。

"Moving People" Riccardo Del Fra (https://www.amazon.co.jp/dp/B07N4FT92W/ )

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