"Homeward Bound" Johnathan Blake
Johnathan Blakeがメンツに含まれているアルバムがリリースされると、興味津々で購入に至ることがあるが、そんなJohnathan Blakeのリーダー作となると、これは買わないわけにはいきません。
前作は2019年の "Trion" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64822864.html )でした。
しかも、メンツがImmanuel Wilkins, Joel Rossと、最近話題の面々が並んでいるので、こちらも興味津々。
Johnathan Blake(Ds)、Immanuel Wilkins(As)、Joel Ross(Vib)、David Virelles(P)、Dezron Douglas(B)
演奏曲は、Johnathan Blakeのオリジナルが5曲、Dezron Douglasが1曲、南アフリカのトラディショナルが1曲に、Joe Jackson で全部で8曲。
1.In The Beginning Was The Drum
2.Homeward Bound (For Ana Grace)
3.Rivers & Parks
4.Shakin' The Biscuits
5.Abiyoyo
6.On The Break
7.LLL
8.Steppin' Out
1曲めにほぼ1分程度ながらもドラムソロを持ってくることでリーダーとしての主張をしているということか。
続く2曲め以降が本編という感じで8ビート基調のハードでありながら格好良い演奏が並ぶ。
Johnathan Blakeの細かく音数の多いドラムが映えるような作品という感じで、Johnathan Blakeの主張が強いところもあると思うが、いずれの曲でもドラムが良く映える。
メンツごとの印象としてはまず、最近話題のImmanuel Wilkinsのサックスが個性を強く出していないにも関わらず存在感のある演奏が印象的。
Joel Rossのビブラフォンも随所でソロをとっていて、Immanuel Wilkinsのサックスとフロントを分かち合うような感じ。
全体的に演奏の主体となっているのは、実際にはピアノという印象で、2曲めは生ピ、3曲めはエレピと使い分け、ソロもあるし、バッキングはもちろん、ビブラフォンと絡みながら裏テーマ的なフレーズを奏でていたり、なかなか侮れない。
David VirellesはChris PotterのECM盤で聴いている人だが、今後いろいろと聴く機会が増えるんだろうなと予想する。
7曲めが4ビートのノリの良い曲で、David Virelles、Joel Ross、Immanuel Wilkinsとソロをとっていくが、oel Rossの演奏が良い。
最後が、Joe JacksonのSteppin' Outで締め括られるが、こんな曲が出てくるのか!と驚いた。
トータルで40分強程度で、ちょっともの足りない気もするが、クオリティの高い良い演奏を楽しませてもらってます。
ベストは2曲め
"Homeward Bound" Johnathan Blake (https://www.amazon.co.jp/dp/B09FTCLC3S/ )
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