"Another Story" 福盛進也
ECMレーベルから日本人のリーダー作が出るってんで話題になった福盛進也の3枚めのリーダー作。
ECMから出たヤツは聴いてますが、2枚めは未聴。メンツは良いんですけどね..。
"For 2 Akis" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64435454.html )
"land & quiet" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07SMMBY4Y/ )
本作は、福盛進也のレーベルNAGALUからのリリースで、このレーベルからは、この時点(2022年3月)で3枚のアルバムが出ているようです。
とはいえ、このレーベルの作品はけっこうなプライスがついていまして、聴かせてもらっています(汗)
メンツは、ピアノ2人、ベースが3人。さらに尺八、バンドネオンといった楽器まで加わった多彩な音色が予想できる布陣。
福盛進也(Ds)
藤本一馬(G)、林正樹(P)、佐藤浩一(P)、田辺和弘(B)、西嶋徹(B)、甲斐正樹(B)
小濱明人(尺八)、蒼波花音(Sax)、北村聡(Bandoneon)
Salyu(Vo)、青柳拓次(Vo,G)
演奏曲は、福盛のオリジナルが並んでいるということで良いと思います。
Disc 1 (月)
1.月はとうに沈みゆき
2.L.A.S.
3.可惜夜 (Improvisation)
4.悲しくてやりきれない
5.Fallen
6.Another Story
7.美しき魂 -月-
Disc 2 (花)
1.Birth
2.Flight of a Black Kite
3.水光 (Improvisation)
4.美しき魂 -花-
5.Lily
6.Farewell
7.Walk
8.花は光に導かれ
スキー場の上の方の端っこで、ゲレンデの外の木立を眺めているような、人が誰もいなくて、音はほとんどしない。
ときおり風が吹いて雪が舞ったり、日が差してきてパッと明るくなるような光景。
はたまた、池の底で水草がゆらゆらしている中を、小さな魚が静かに泳ぎ回っているのを眺めているような。
そんな景色を想い起させるような演奏。
静というか、かすかな動というか、そんな感じを想起させる。
出てくる楽器はクレジットの通り、ピアノ、ギター、サックス含む管楽器、アコーディオンみたいなのはバンドネオンで、さらにボイス、ボーカルも入るが、同時に出てくる音は限られている。
必要最小限の音だけで音数少なく情景を描いていくような、そんなところも清々しさ、凛とした雰囲気なんかを感じさせるんでしょう。
Disk1の4曲め、Disk2の7曲めで福森の歌が入るが、そういう意味では、ボーカル曲が必要かだったのかが個人的には疑問符になるが、異なる感性では必要だったんだろうなと推測
イントロでちょっと激しめの音が入る曲がいくつかあるが、これは良いインパクトになっていると思う。
ベストはDisk1の5曲めにしました
"Another Story" 福盛進也 (https://www.amazon.co.jp/dp/B08NV2NZN3/ )
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