"Just A Tiny Music Sauce - Live at Cotton Club Japan" 渡辺翔太

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渡辺翔太のリーダー作を聴くのは、これが3枚め。前作までの紹介は以下の通り。
他に参加作は、ここでも演奏している、石若、井上のリーダー作でも聴いていて、実はけっこうな頻度で聴いていることになる。
他のメンツは、DCPRGの最終作(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484130894.html )に入っていたサックスのMelrawが入るが、本名は安藤っていうんですね。

渡辺翔太(P)、若井俊也(B)、石若駿(Ds)、井上銘(G)、安藤康平"MELRAW"(Sax, vocoder)

本作はダウンロードだけでリリースされていたもので、石若、井上の名前をみて買いを決めたもので、2021年2月21日にCotton Clubで行われたライブを収録したもの。
演奏曲は、すべて渡辺のオリジナルで、最後の曲以外は新作だったようです。

1 Just a Tiny Things
2 Intentional World
3 金曜日の静寂
4 Pure Lucks In Bear's House
5 手紙
6 Northbird

曲調としては、おおよそ8ビート系ってことになると思う。
聴いてて難解複雑な節回しのような感じに聴こえるが、タメを多用しているが故にそんなふうに感じられるのか。
石若のドラムは相変わらずの、シンプルなところはシンプルに、複雑な場面はしっかり複雑に聴かせるドラミングで個人的満足度もしっかり高い。
ベースがことのほかしっかり録られていて、がっつりの低音をたっぷりと享受させてもらいました。
ギターもソロになると、泣きのフレーズを入れ込んできたり、曲調にあったロックな演奏をキメていて実に素晴らしい。
サックスのMelrawってたぶんメローなサウンドが持ち味が故の命名だと思うが、名前に違わずメローなサウンドが泣かせる。
そしてピアノ。
ソロでの饒舌で流暢なフレーズは、ちょっとカークランドを彷彿とさせるようなところもあって、ことのほか格好良い演奏で、個人的にはかなり気に入った演奏。

1曲め中程でのピアノとギターの交歓がなんとも格好良い
4曲めがちょっとアバンギャルドに寄った演奏で、5曲めが打って変わってバラード調の演奏を聴かせる。
5曲めが本編ラス前の曲で、ここでメンバー紹介。
6曲めが終わった後にお礼を言うのだが、最後の一言が、「渡辺翔太トリオでした。」だったのが…

ベストは6曲めに

"Just A Tiny Music Sauce - Live at Cotton Club Japan" 渡辺翔太 (https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09HQVS4YM/ )

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