"Grand Voyage" 大西順子

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大西順子は、ここのところ相変わらずの多作状況で、前作は本人が演奏をしていない大所帯バンドの作品。
その前がセクステット
 "Unity All: Live At Pit Inn 完全版" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/476745376.html )

さらに前が、外国人リズム隊とのトリオ、バラード集などが並ぶ。
 "Presents Jatroit Live At Blue Note Tokyo" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/470542776.html )

"Glamorous Life"がレギュラートリオでのアルバムだったと思うが、ここではドラムが高橋から吉良に変わってのトリオに、大儀見のパーカッションを加えた編成。に小野リサが1曲で客演してます。
大西順子(P)、井上陽介(B)、吉良創太(Ds)、大儀見元(Per)
小野リサ(Vo:7)

演奏曲は、太西が10曲 大儀見(4)、Geri Allen(3)、Hale Smith(8)、Dollar Brand(14)が各1曲で全部で14曲。
01 Wind Rose
02 Turquoise Drops
03 Printmakers
04 Tridacna Talk
05 Ground Swell
06 Harvest! Harvest!
07 Flor de Organdi オーガンジーの花
08 I Love Music
09 Charlie The Wizard
10 High Tide
11 Low Tide
12 Un Dia de Cielo Azul
13 It's a Fine Day
14 Kippy

主にコンガだと思うが、パーカッションが入ることで、ラテン、アフロキューバンな曲調が多めになっている。
大西のピアノは、全体のタッチは過去には緩急織り交ぜた演奏の印象もあったが、ここではあまり出し惜しみしている感じは希薄で、曲によってはこれでもかってくらいの強烈打鍵も披露していて、これがあるからこの盤の価値が上がるってなもんです。
さらに大西らしいドスの効いた低音は健在で、迫力のある演奏を楽しませてくれる。
11曲め、13曲めではさらにドラムパーカッションの強烈なリズムの迫力が加わってくる。
ボーカルが入るボサノバの7曲め、のような穏やかな曲も含まれ、前半がピアノソロで奏でられる8曲めもほんのり穏やか。
そんな感じに、迫力の演奏の間にしっかりと穏やかな曲が配され、この迫力の曲がけっこうな迫力なので、穏やかな曲がより映えてるってのもありそう。
7曲めで小野リサが、12曲めで大儀見が歌うが、いずれもブラジル系の音楽。

ベストは5曲めで

"Grand Voyage" 大西順子 (https://www.amazon.co.jp/dp/B09KN4FNQ3/ )

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