"ROOT" 吉田達也 + スガダイロー
スガダイローのリーダー作はおおかた買っているつもりだが、ダイローさんの場合一般流通にのらない作品を作っている可能性があるので侮れない。
前作リリースからそう日が経っていないので取りこぼしはないと思うのだが..。
その前作は、
"2021 Live At Shinjuku Pitinn" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484357520.html )
本作は、ドラムの吉田達也とのデュオ。
ドラムとのデュオというと、以前、中村達也とのデュオを演っていた記憶はあるが、音源にはなっていなかったはず。(youtubeにはいくつかあった。)
自blogで、吉田達也で検索すると、小埜涼子さんのアルバム(1曲だけ参加)が1つだけ出てきました。(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61405695.html )
実は、ほとんど聴いていない人でした...。
ということでメンツは以下の通り。
吉田達也(Ds)、スガダイロー(P)
演奏曲は、すべて両者のインプロ。
1.Camellia
2.Forsythia
3.Gardenia
4.Hawthorn
5.Linden
6.Sasanqua
7.Zelkova
8.Rhododendron
9.Elm
10.Magnolia
11.Podocarpus
スガの、ピアノが打楽器であることを体現しているような、ぶっ叩き系のピアノが炸裂する。
過去作を聴いている身には、ダイロー節と言いたいおなじみのフレーズが頻出していて、そんなところもとっても嬉しい。
そして吉田の波状攻撃的な、うねりながら押し寄せてくる打音のドラム。
これがまた強烈な破壊力を持って襲いかかる。
そんな、ピアノとドラムのドカドカなサウンドの凄まじさたるや…。
それでいて、なんとも清々しい感じもあるところが、なんとも心地良い。
そして、特に音を聴いていても合図がある感じもないのに見事にエンディングが決まるところが素晴らしい。
3曲めが冒頭からボイスでこのボイスは吉田ではないかとファルセットでホラー映画の音楽のような雰囲気を醸す。
他にも数曲「主に曲の後半で)歌っていて、おどろおどろしさを出している。
9曲めではスガも歌い、オペラのような様相すらも。
ベストは8曲め
"ROOT" 吉田達也 + スガダイロー (https://www.amazon.co.jp/dp/B09NRG8W3S/ )
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