"Breath By Breath" Fred Hersch

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Fred Herschの新作はトリオ+弦楽四重奏というもので、前作同様コロナ禍で作り上げられたアルバム。
その近作は、ほぼ1年前のソロ作でした。
2008年に大病を患っていたはずですが、それ以降このコロナ禍を含め、毎年1枚以上のアルバムをリリースしていて、非常に精力的に活動しているのは、なんだかんだ凄いことだと思う。

本作のメンツは、レギュラーではないトリオに弦楽カルテットが加わったもの。
Fred Hersch(P)、Drew Gress(B)、Jochen Rueckert(Ds)、Rogerio Boccato(Per:6)
with Crosby Street String Quartet
Joyce Hammann(Vln)、Laura Seaton(Vln)、Lois Martin(Viola)、Jody Redhage Ferber(Cello)

演奏曲は、すべてFred Herschのオリジナル。
1.Begin Again
2.Awakened Heart
3.Breath by Breath
4.Monkey Mind
5.Rising, Falling
6.Mara
7.Know That You Are
8.Worldly Winds
9.Pastorale (homage a Robert Schumann)

全体の雰囲気としては、弦楽器に引っ張られるようなところが多大にあってクラシックを聴いているような気分にはなってくる感じはある。
もちろん、ピアノトリオに弦楽器が絡むような場面が大半ということになるが、弦楽器だけのパートからピアノが入ってくるとドラムも入ってくるような流れも多く、ピアノトリオと弦楽器という括りはあるんだろうなとは感じさせる。
さらに、弦楽器だけのパート、ピアノトリオだけのパートと、しっかりこの2つを組み分けるようなアレンジもありメリハリをつけているよう。
ピアノと弦楽器が絡む場面では、ピアノ、ドラムの双方打楽器的な要素と、弦楽器の擦過音の要素という対比が見え、ピアノも粒立ちの良い音を多用することでその対比感を引き立てている
ただ、ピアノトリオと言っても、ベースは弦楽器組にいる方が多いか!?

ベストは9曲めにしましょう

"Breath By Breath" Fred Hersch (https://www.amazon.co.jp/dp/B09LQV9Q9J/ )

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