"Soul Conversations" Ulysses Owens Jr.
Ulysses Owens JRのビッグバンド作。
発注はしていたんですが、なかなか入荷せず購入を断念したところで、聴かせてもらってこの文章になっています。
2019年12月にDizzy's Clubでのライブ録音。
メンバー構成が、白人、黒人、 黄色と混血。男性と女性と、人種性別を超えて広く集められた人選とのことで、日本人も、寺久保エレナ、大林たけし、中村やすしと3人が起用されている。
そんなメンツの全貌は以下の通り。
Ulysses Owens JR(Ds)
Walter Cano(Tp)、Benny Benack III(Tp)、Summer Camargo(Tp)、Giveton Gelin(Tp)
Eric Miller(Tb)、Gina Benalcazar(Tb)、Wyatt Forhan(Tb)、Chris Glassman(Tb)、Seth Weaver(Tb)、Michael Dease(Tb)
Alexa Tarantino(As)、Erena Terakubo(As)、Diego Rivera(Ts)、Daniel Dickinson(Ts)、Andy Gatauskas(Bs)、
Takeshi Ohbayashi(P)、Yasushi Nakamura(B)、Charles Turner III(Vo)、Stefon Harris (Vib)
演奏曲は、Ulysses Owens, Jr.のオリジナルが3曲(3,4,10)、他にDizzy Gillespie(1), John Coltrane(5), Michael Jackson(7)など、にNakamura Yasushi(6)も1曲提供しての全部で10曲。
選曲も人種性別等まんべんなく選んでいるのかもしれません。
01 Two Bass Hit
02 London Towne
03 Beardom X
04 Red Chair
05 Giant Steps
06 Language of Flowers
07 Human Nature
08 Girl Talk
09 Harlem Harlem Harlem
10 Soul Conversations
金管楽器のキレの良い音をユニゾンで聴かせるアンサンブル、強めに抑揚をつけたメリハリのあるサウンド、トランペットのハイノートの多用、全体に力感のある強めな演奏、派手なサウンドを中心としたアレンジ。
ドラムが、音量大きめに録音されており、そもそも目立っているが、さらにハリのあるタムの強打が多用されており、かなり迫力のあるサウンドを作り出している。
バラード調の曲では、甘いサウンドが前面に出てくるが、ベースにはメリハリの効いたサウンドがしっかりと居座っていて、全体の雰囲気の一貫性はできている。
基本的にはインスト曲だけで構成された作品だが、1曲だけ(9曲め)で男性ボーカルが入る。
全体に、テーマもソロもわかりやすい演奏で、前述の通りのパリッとした派手なアレンジと相まってとても楽しく、聴きやすいサウンドに仕上がっている
ベストは1曲めにします。
"Soul Conversations" Ulysses Owens Jr. (https://www.amazon.co.jp/dp/B08WK2JNKD/ )
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