"OPEN RADIO" 仲野麻紀

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このアルバムは聴かせてもらったもので、1回聴いて自分の範疇ではないかなということで文章を書かないつもりだったんですが、四谷の老舗ジャズ喫茶イーグルの店主後藤氏が、2021年の年間ベスト大会でかけていたという情報を見つけて、しっかり聴いておこうと思いなおし、しっかり聴くなら文章も書こうってことで、この文になっています。
サックス奏者である仲野さんの完全ソロによるインストアルバムって触れ込みで、いろんな楽器が入るがすべて仲野さん1人で演奏しているとのこと。

クレジット上はしっかりいろんな楽器の名前が書いてありましたが。全部は書き写さずダイジェストにて...。
仲野麻紀(As,Cl,P,Syn,Vo,Per...)

演奏曲は以下の通り。オリジナルはなさそう。
01 Trilce -vers Fontainebleau- (Cesar Vallejo)
02 The cost of living (Arundhati Roy)
03 L’arbre des voyageurs (Tristan Tzara)
04 Duhont’ar ar mane
05 L'etoile et la fete / Hoshi to Matsuri (Yasushi Inoue)
06 Impressions d'Afrique (Raymond Roussel)
07 A cor et a cri (Michel Leiris)
08 The doors of perception (Aldous Huxley...

インターネットラジオが元になったアルバムということで、途中で日本語でのお話(解説)、フランス語での話が挟まれる。
演奏は、さまざまな楽器構成が含まれるが、多くの木管楽器によるアンサンブルが中心となっている。
そのアンサンブルでは、ほとんどの楽器は、短い一定のフレーズを延々と演奏し続け、その上に主旋律を担う楽器が乗っかるような作り。
全部一人で演奏している多重録音作とのことなので、フレーズ単位で録音したものをリピートしてそれをたくさん重ねることでベーストラックにしていると推測。
曲調も、木管楽器の音色と相まってちょっとおとぎ話の世界のような牧歌的な雰囲気を感じさせるようなもので、気持ちが和らいでいく。

ベストは5曲めにしましょう

"OPEN RADIO" 仲野麻紀 (https://www.amazon.co.jp/dp/B09LQQVL5M/ )

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