"Anima" Baptiste Trotignon

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Baptiste Trotignonは、澤野でリリースしていた盤(http://www.hmv.co.jp/product/detail/413950 )で知って、Moutin Reunion Quartet(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45185675.html )のアルバムで多く聴いていた人。
その後も大概のリーダー作は買ってますが、最近のは、ちょっと凝り過ぎているような感じも無きにしも非ずか

本作も、オーケストラとの共演ということで、大作ということになります。
たまには、ストレートにジャズを演ってくれてもいいのにとも思うんですが..。
と言いつつ、買って聴いてますがw
Baptiste Trotignon(P)
Orchestre Victor Hugo、Jean-François Verdier(Cond)

演奏曲はすべてBaptiste Trotignonのオリジナルで、どうやら最近はクラシック系の作曲なんて活動が多いようです。
L'AIR DE RIEN さりげなく
1. Part 1 – 3+2
2. Part 2 – Cadenza & Toccata
3. Part 3 – Tango!
ANIMA アニマ
4. I – Grave
5. II a) – Allegretto meccanico
6. II b) – À peine plus allant
7. III – Andante tranquillo
8. IV – Prestissimo fantastico
9. V – Alla marcia
HIATUS & TURBULENCES 中断と混乱
10. Part 1 – ♩. =180
11. Part 2 – Très doux
12. Part 3 – Subito più mosso

オーケストラというか、大編成の弦楽器によるアンサンブルを中心としたような豪勢な音つくり。
映画音楽とか、ゲーム音楽のオーケストラ版のような、程よく明瞭で、シリアスにならず、おおらかでゆったりとしているがポップなサウンド。
そこにピアノがフロントに入ってきて、パフォーマンスを繰り広げる。
現代のポップなサウンドによるピアノコンチェルトといった様相。
オーケストラなので管楽器、打楽器も入るが、実際にはごくごく限られたもので、9曲めはサンダーバードをちょっと彷彿とさせるか。
コンチェルトらしく、ピアノの入らないパートもしっかりたっぷりと用意されている
カテゴリ分けするのが是が非かなんて議論もあるが、正直言って、この音楽からはジャズの要素を感じ取ることはできず、まごうことなき、クラシックの範疇に入る演奏

これまで、弦楽器、オーケストラとジャズが融合する音楽はいくつか聴いているが、大半は見事に溶け合うという感じにはならず。
おおむね、ジャズ濃度濃いめのパートと、クラシック度合い濃いめのパートが分断しているという印象。
ここまでクラシックに溶け込むというパターンは珍しいと思う。

ベストは12曲めにしましょう

"Anima" Baptiste Trotignon (https://www.amazon.co.jp/dp/B09MG9Q38J/ )

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