"Big Rock" Yr3
Yvan Robilliardというピアニストをリーダーとするトリオで、宣伝文句に"E.S.T.の直系の後継者"なんて書いてあったのが気になって購入を決めたもの。
メンツは以下の通りの3人だが、いずれも名前に記憶はなく、初聴きの人だらけのようです。
Yvan Robilliard(P,Key)、Laurent David(B)、Eric Echampard(Ds)
演奏曲は、Yvan Robilliardのオリジナルが9曲、Julien Bassèresが1曲、9曲めがJohn ColtraneのNaimaを元にした曲。3トラック(4,8,10)がアポロ宇宙船との交信音となってます!?
1.Spirit
2.Go In The Sky
3.Push
4.Rocket Launch
5.Moove It (During Launch)
6.Space
7.Float
8.Buzz Sings
9.Namaï (voice: John Coltrane)
10.Look Rock At There !
11.Big Rock
12.Sphere
13.Return To Planet Earth
14.Moove It (On Earth)
たいがい、新作を聴く際は、前情報をほとんど入れずに聴いてまして、メンツとか曲名とか上に書いてありますが、これらは下記文章を作った後に書いている場合がほとんど。
とはいえ、矛盾点とか間違った情報になる文言があるときは修正しているつもりです。
本作もそんな感じで聴き始めているのですが、曲のタイトルを見ずにアルバムをひと通り聴けば、アルバム全体で宇宙旅行に出発して帰ってくるまでを物語っていることがそれとなく判る。
あとから曲のタイトルを見て、あぁなるほどねぇと、なんとなく曲名と曲の雰囲気との関連性を認識して、それとなくそんな雰囲気は感じ取れるような感じ。
曲名を先に知って聴くと、また違った感想になりそうな気も。。
ピアノがリズムを刻む上でのベースソロ、ベースがリズムを刻む上でのピアノソロという構成が多め。
9曲めは、hiphopアレンジでのコルトレーンのnaima、5曲めとか14曲めとか、ほとんどテクノといった様相。
そんな展開が大雑把にはe.s.t.にルーツを持つような新しいピアノトリオの系譜にあることを感じさせる。
ピアノは、生ピ、エレピ、シンセを使い分け、ベースも、アコベ、エレベを場面で使い分けて、音の表情を豊かに引き出している。
ビートが効いていたり大仰な展開をみせたり、なかなか派手に曲調を変えてくるが、それぞれ繊細に表情の使い分けはされている。
ベストは、9曲めになるんだと思います。
"Big Rock" Yr3 (https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008393929 )
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