"Pinktown 5tet" Pinktown 5tet
フランス南部トゥールーズ出身の若いミュージシャンによるユニットの初作。
メンツは以下の通りだが、若手フランス人となると知ってる名前はありません。
Adrien Dumont(Tp)、Alessandro Torsiello(Ts)、Philippe Léogé(P)、Denis Léogé (B)、Jordi Léogé(Ds)
演奏曲は、メンバーそれぞれが各1曲(Adrien Dumontだけ2曲)に、Horace Silver, Herbie Hancock, Wayne Shorterが各1曲で全部で9曲。
1.The Squirrel Blues
2.Ecaroh
3.Pentagonia
4.A Ray Of Sunshine From Tenerife
5.Forest Trail
6.Dolphin Dance
7.Billie
8.Speak No Evil
9.Salt Pancakes
上品な仕上がりのハードバップな演奏。丁寧に演奏されるトランペットとテナーサックスが印象的。
しっかりとアレンジされたテーマを、しっかりと譜面通りに演奏し、続くソロも、実に流暢に破綻のない演奏が奏でられる。
こういう演奏でも、ハイノートを決めたり熱さを感じさせる場面のある演奏が多い認識だが、ここでは終始明快に端正な演奏が繰り広げられる。
「60年代のブルーノート・レーベルに敬意を込めた」と宣伝文句にあったが、当時フリーに傾倒したもっとハードな演奏もあったはずだが、ここではそんなとんがった演奏は避けている
少し前に、High Five Quintet というグループがあって話題になっていたが、あれはイタリアだったが南ヨーロッパのラテン系の血という意味で、同系統の明るいサウンドのジャズを聴かせてくれている。
明快で端正だがシリアスにはなっていないので、完成度の高い高い演奏を、安心して気持ち良く楽しめる作品。
あと特筆事項として、ピアノのバッキングがなかなかいけてて、個人的にはとっても良い聴きどころになってます♪
ベストは5曲めにしましょう
"Pinktown 5tet" Pinktown 5tet (https://www.amazon.co.jp/dp/B07TPYXDGR/ )
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