"Aspire" 清水絵理子

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1973年生まれ、それまでクラッシックを演奏していたが、19歳の時にジャズに転向、2010年に初リーダー作をリリースしたという来歴の清水絵理子の4枚めのアルバム。
2019年の峰厚介のアルバム"Bamboo Grove"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64750186.html )のメンバーとして並んでいた3人によるピアノトリオ作品。
購入動機は、このメンツにほかなりません。

そんなメンツは、以下の通り。須川、竹村の両名参加のアルバムというと、 藤井郷子の"Moon On The Lake"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482603274.html )なんてのがありました。
清水絵理子(P)、須川崇志(B)、竹村一哲(Ds)

演奏曲は、すべて清水のオリジナル。
1.Easy Evolution
2.Caveat
3.Invisible Arrow
4.Reminiscence
5.Unknown Blues
6.Pongee
7.Pearls before Swine
8.Aspire
9.Epilogue

強運指のベースと、ハードドライビングなドラムの強力なリズムの後押しが、まずはなんといっても強烈に印象的。
須川のビシビシ決まるピチカートの格好良さ、特にソロでの存在感は、なんだかんだで一聴の価値あり。
一哲のドラムも、いつものように迫力のある演奏で、気持ちよく全体を煽りながら、それでいて繊細さもみせるところが見事。
ピアノも、全般的にハリのある音で、キレの良いサウンドを聴かせる。
フレーズ的には、粗さ成分希薄なエレガントな気配を漂わせているが、打鍵の強さがあるのでインパクトはたっぷりと感じられる。
曲は、最初の2曲がアグレッシブなもので、以降バラードも含んで、多少エモーショナルなものが増えていくような流れ。

ベストは2曲めでしょう

"Aspire" 清水絵理子 (https://www.amazon.co.jp/dp/B09P9MTN7W )

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