"As We Are" Dave Stryker

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Dave Strykerというギタリストのリーダー作で、これが2020年から毎年1枚聴いてて3枚めとなります。
1枚めがBig Band、2枚めがサックス、オルガンとの変則カルテットという布陣でしたが、本作はオーソドックスな編成のカルテット。
ですが、そこに弦楽四重奏がはいることで、一癖つけてくる。一筋縄ではいかない。
ただし、リズムがJohn Patitucci, Brian Bladeなのでこれだけで買いを決めるべきでしょう。

かくいうメンツは以下の通り。ピアノのJulian Shoreは初聴きの人。
Dave Stryker(G)、Julian Shore(P)、John Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)
String Quartet:Sara Caswell(Vln)、Monica K.Davis(Vln)、Benni von Gutzeit(Viola)、Marika Hughes(Cello)

演奏曲は、Dave Strykerのオリジナルが6曲、Julian Shoreが1曲、両者の共作が1曲に、Nick Drakeが1曲で全部で9曲。
1.Overture
2.Lanes
3.River Man
4.Hope
5.Saudade
6.One Thing At A Time
7.As We Were
8.Dreams Are Real
9.Soul Friend

ギター、ピアノの入ったカルテットでのコンテンポラリ系のサウンドが基本。
そこに弦楽器が、和音を厚くするような感じで重なってくる。
弦楽器の使い方が縦横無尽で、テーマでの要所での登場から、ギターソロ、ベースソロのバッキングが弦楽器だけになる場面もあり、厚みを持たせながらそこはかとなくエレガントな雰囲気を加えているような、弦楽器を効果的に起用している印象。
それでいてクラシック臭はほとんど感じさせない。
冒頭曲を含め、イントロが弦楽器だけで奏でられる曲がいくつか入っているが、これらはちょっと雰囲気が変わってしっとりとした雰囲気を醸す。
それにつけても、弦楽器のゆったりとしたアンサンブルに身を委ねながら聴くギターソロの、なんと心地良いことか。
全編にわたってリーダーのDave Strykerのギターが前面には出ていて良い演奏を聴かせているのは間違いのないところ。
それと、なんだかんだでベースのJohn Patitucciが良い仕事しているなというのと、Julian Shoreのピアノが渋いところで格好良いってのが特筆事項

ベストは3曲めにします。

"As We Are" Dave Stryker (https://www.amazon.co.jp/dp/B09L52RP4H/ )

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