"Sounds Of Love" John Hebert
Fred Herschのレギュラートリオでベースを弾いているJohn Hébertのリーダー作。
リーダー作は過去に複数枚出ているようですが、個人的にはこれが初めて聴くリーダー作ってことになります。
本作は、1922年生で生誕100年を迎えるCharles Mingusトリビュートをテーマとしているとのこと。
メンツは、2管のクインテットで、親分のFred Herschが入りますが、盟友のEric McPhersonが入らないが、入ってしまうとFred Herschトリオの色合いが濃くなるからでしょう。
John Hebert(B)、Taylor Ho Bynum(Cor)、Tim Bernealto(Sax)、Fred Hersch(P)、Ches Smith(Ds)
演奏曲は、John Hebertのオリジナル4曲に、Charles Mingusが2曲(3,5)含まれた全部で6曲。
01 Constrictor
02 The Blank-Faced Man
03 Duke Ellington's Sounds of Love
04 Love What?
05 Remember Rockfeller at Attica
06 Frivolocity
象のいななきのようなコルネットの咆哮がオープニング。
断片的なモチーフを繋げていくような作風で、それぞれがシリアスだったりメカニカルだったりな演奏であることと含めて捉えどころのない印象
と感じてしまうところが、個人的にCharles Mingusと相性が悪いところなんでしょう。。
語尾を下げるのが特徴的なTaylor Ho Bynumのコルネットが全体の特有の雰囲気に加担している。
きれいめな音色で丁寧な運指で聴かせるTim Bernealtoのサックスが、全体の雰囲気からちょっとらしからぬなフレーズの求心力はかなりなものがある。
John Hebertのベースが、奏法を変えることによるさまざまな音色を聴かせていて表情豊かで、リーダーの面目躍如でありかつ、Charles Mingusトリビュートであることが効いている印象。
ピアノがFred Herschだが、そう前面に出てきているわけではなく、場をわきまえているような感じ。
さすがに、ここぞというところでのキラりと光るフレーズは健在で、こういうメリハリはFred Herschらしいと感じられる。
ベストは、2曲め
"Sounds Of Love" John Hebert (https://www.amazon.co.jp/dp/B09NB2WDDT/ )
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