"First Things First" Boris Kozlov

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最近のBoris Kozlovの登場頻度の凄さは尋常じゃないものがあり、Art Hirahara, David Kikoskiらとの組み合わせでもの凄い数のアルバムに登場している。
この文を書いている時点で自blogを漁ると、Blue Moods名義でのアルバムでもベーシストとして加わっている。
さらに、Klemens Marktlのアルバムなんてのも出てくる。
リーダー作はしばらく出ていなかったようだが、昨年David Kikoskiとのデュオ作が出ていて、これも内容は素晴らしかった。

本作は、最近登場頻度が落ちているDonny McCaslinが入っているのが白眉。
他の面々は、Art Hiraharaトリオというか、Behn Gilleceの近作(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/483815714.html )のメンツというか。
VibraphoneのBehn Gilleceは、昨年あたりから一気に出てきていくつかの作品で聴いている。
Boris Kozlov(B)、Donny McCaslin(Ts,Fl:2,8,10)、Art Hirahara(P)、Behn Gillece(Vib)、Rudy Royston(Ds)
演奏曲は、Boris Kozlovのオリジナルが6曲、Donny McCaslinが2曲、Art Hirahara、Behn Gilleceが各1曲に、Charles Mingusで全部で11曲。
1.Page One
2.Flow
3.The More Things Change
4.I.S. Adventure
5.Aftermath
6.Second Line Sally
7.Viscous
8.Mind Palace
9.Warm Sand
10.Once A Fog In Babylon
11.Eclipse

8ビート多めの穏やかな曲調がBoris Kozlovの程よくビート感があり程よくメロディアスなベースに良く合う
Behn Gilleceのビブラフォンも、そんな曲調に見事にハマる。
ここでのDonny McCaslinのとんがらないジャジーな演奏が格好良いが、最近リーダー作が出てこないのは、David Bowieの呪縛が強く。こっち方面への回帰のタイミングを見計らっているからなのではないかと邪推したい。
Art Hiraharaはエレピを多用したエッジの立たない音色での演奏を効果的に使っているが、これはビブラフォンとのバランスをとっているんでしょう。
裏方比率高めという印象だが、ふくよかなサウンドにしっかり寄与している。
Rudy Roystonは相変わらず音数多め。

ベストは4曲めにしましょう。

"First Things First" Boris Kozlov (https://www.amazon.co.jp/dp/B09M7ND3S6/ )

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