"Jacob's Ladder" Brad Mehldau

2_241.jpg
Brad Mehldauの新作は、「プログレッシヴ・ロックから受けた音楽的インスピレーションと深い思索から生まれた」という宣伝文句にあるように、プログレッシブロックな作品。
Brad Mehldauはこれまでも、アルバム内に数曲ロックのカバーを入れてたり、非ジャズ度濃厚なアルバムもいくつか出ていて、思いつくところでは以下のような感じ。
発売前から問題作としてけっこう話題になっていましたが、個人的にはBrad Mehldauは出たら買いなのであまり悩まずに買いを決めています。

メンツは曲ごとに変化していて、全部を書き出すのは難儀なのでおおよそのところで以下の通り。
Brad Mehldau(P)、Mark Guiliana(Ds)、John Davis(drum programming)
Luca van den Bossche(Vo:1,7)、Joel Frahm(As:2)、Becca Stevens(Vo:3)、Pedro Martins(Vo,G:8)、Safia McKinney-Askeur(Vo:10)

演奏曲は、Brad Mehldauのオリジナルが3曲で、残りはいろいろカバー曲ということになるようです。
1.maybe as his skies are wide
2.Herr und Knecht
3.(Entr’acte) Glam Perfume
4.Cogs in Cogs, Pt. I: Dance
5.Cogs in Cogs, Pt. II: Song
6.Cogs in Cogs, Pt. III: Double Fugue
7.Tom Sawyer
8.Vou correndo te encontrar / Racecar
9.Jacob’s Ladder, Pt. I: Liturgy
10.Jacob’s Ladder, Pt. II: Song
11.Jacob’s Ladder, Pt. III: Ladder
12.Heaven: I. All Once - II. Life Seeker - III. Wurm - IV. Epilogue: It Was a Dream but I Carry It Still

これまでプログレを積極的には聴いてこなかったから、郷愁を感じるとか、知ってる曲にニヤニヤなんてこともなく、坦々と聴き進めました。
聞きかじり程度に嗜んでいる身として、プログレの特長的なモチーフをセンテンス単位で、しかもちょっと誇張しながら次々と繰り出して、プログレで演る組曲的な雰囲気も醸し出しているような、そんな印象。
パイプオルガンみたいなシンセ、ホラーぽい女声のファルセット、デスメタルのようなボーカル、クラシック調のピアノ、笑い声、11曲めの最後は絶叫してる?
それでいて、ピアノソロが、いかにもBrad Mehldauというメルドー節で奏でられてて、ここはニヤニヤしましたなw
わかっている人は、もしかしたら元曲との比較みたいな聴き方で、かなり楽しくニヤニヤ聴いているのではないかと推測するが、わかっていない自分は、それでもこんなプログレあったかも、いかにもプログレ!みたいな気分まで
それでも、充分おもしろく聴かせていただきました。

ベストは2曲めにします。

"Jacob's Ladder" Brad Mehldau (https://www.amazon.co.jp/dp/B09R81Y5D9/ )

この記事へのコメント