"Mestizo" Diego Rivera
Ulysses Owens Jr.の"Soul Conversations"にも参加していたDiego Riveraのリーダー作を聴くのは、これが初。
20年以上に渡るキャリアを誇るらしいのだが、これまで全然縁がなかったようで..。
本作は、Art HiraharaトリオにAlex Sipiaginというメンツで買いを決めたもの。
Diego Rivera(Ts)、Alex Sipiagin(Tp)、Art Hirahara(P)、Boris Kozlov(B)、Rudy Royston(Ds)
演奏曲は、Diego Riveraのオリジナルが8曲に、Wayne Shorter、Kenny Dorhamが各1曲という布陣。
1.Battle Fatigue
2.Rasquache
3.Teru
4.Bracero
5.Escapade
6.Cancion De Cuna
7.Most From The Least
8.La Raza Cosmica
9.The Rose Window
10.Mestizo
おおよそ1曲ごとにラテンな曲が入るような曲構成。
緻密なアレンジによる、管楽器の両名のアンサンブルで奏でられるテーマがまず格好良い。
続くソロは、大半がサックスだが、曲によってトランペットだったりピアノだったり。
Diego Riveraのサックスのしっかりと力感のある音色でありながらエモーショナルさが際立っている
Alex Sipiaginもパリッとした勢いのあるサウンドをしっかりとしたテクニックで披露。
ただし3曲めのバラードでは登場しないように、勢いのある演奏をするのが使命だろうなと想像がつく。
リズムのピアノトリオは、ここのところ多くのアルバムで登場してくるArt Hiraharaトリオが担っていて、ラテン調の曲でのこのピアノトリオの演奏がどうなるのかなんてのも、ちょっと興味津々で聴いた。
ここでのRudy Roystonのドラムが、ラテンとしては少し重い感じもあるが、重厚感がでていて実は良いのかもしれない。
Boris Kozlovのベースはアコースティックで重めのサウンドであることは間違いないが、かなりアグレッシブな運指で軽やかなベースラインを奏でていて、ラテンもいけるのねと実力の高さをあらためて実感。
この3人の中では、Art Hiraharaのピアノが一番軽やかってことになると思う。
ベストは、ラテン調でなく4ビートが格好良い10曲めにします。
"Mestizo" Diego Rivera (https://www.amazon.co.jp/dp/B09PGTNF89/ )
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