"Black Radio III" Robert Glasper

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Robert Glasperの新作は、これまで2作でているBlack Radioというタイトルのもの。

メンツは曲ごとに入れ替わるので、全貌ではなくダイジェスト的に以下に記します。
Robert Glasper(Kbd)、Keyon Harrold(Tp)、Derrick Hodge)(B)、Marcus Strickland(Bcl)、Chris Dave(Ds)、Justin Tyson(Kbd)、Isalah Sharkey(G)、Burniss Travis II(B)、Terrace Martin(Sax)
Pino Palladino(B:9)、Marlon Williams(G:9)、Cory Henry(Org:12)
ボーカルのゲストが錚々たる面々といった感じで、これも知ってる名前だけピックアップ
Esperanza Spalding(Vo:4)、Meshell Ndegeocello(Spoken Word:6)、Lalah Hathaway(Vo:7)

演奏曲は以下の通り。
1.In Tune
2.Black Superhero
3.Shine
4.Why We Speak
5.Over
6.Better Than I Imagined
7.Everybody Wants To Rule the World
8.Everybody Love
9.It Don't Matter
10.Heaven's Here
11.Out of My Hands
12.Forever
13.Bright Lights

いかにもグラスパーでござい。といった感じの独特なテンポに多彩で複雑なリズム。
男性女性さまざまなゲストを迎えての、ボーカル、ワードを全面的に起用したメッセージ性の強さ。
バスドラ、ベースのタイトな低音を強調した音作り。
等々、そう単純ではないので明瞭なパターン化とは言い切れないが、特有の特徴的なサウンドとは言えそう。
さらに、Robert Glasper固有のキーボードフレーズが出てくると、さらにRobert Glasperサウンドといった様相が色濃くなってくる。
以前のアルバムにもRobert Glasperサウンドと記したが、それくらいRobert Glasperのサウンドは特徴的だという印象。
後半は、往時のブラコン色が濃いめな曲が増えてくるか
7曲めがTears for Fearsの有名な曲のカバー。これも格好良い。
しかし、全般にセンスの良い、メローでおしゃれなサウンドに溢れているのは凄いところ。
いわゆるジャズだと思って聴くと違和感があるかもしれないが。
と、ここで少し冷静に過去を思い直してみると。
自分が過去に聴いている非常に限られたブラコンって、George Benson界隈が多かった気がするので、傾向としてはブラコンの中でもジャズ色濃いめだったのかなぁとも思い直し。
そうだとすると、当時から端境期(はざかい)にある音楽の正統な進化系であるともいえるわけで、あまりはざかいに関する進化は進んでいないんだなとも言えそうだと思い至りました。
Miles Davisの凄さをここでも再認識できるということです。

ベストは6曲めにします

"Black Radio III" Robert Glasper (https://www.amazon.co.jp/dp/B09PNNNFX7/ )

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