"Ari's Funhouse" Ben Markely(Ari Hoenig)

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本作は、Ben MarkelyがAri Hoenigの曲をアレンジしたもので、Ari Hoenigも演奏で参加している。
こうやってオリジナルの曲を集めたアルバムが出るってことは、それだけ曲の良さが巷で評価されているってことなんだと思いますが、これまで自分はあまり意識してなかったかなぁと..(汗)
そういえば、最近Ari Hoenigのリーダー作って聴いてたか?と調べたら2019年が最近作でした。
なもんで、ようやくって感じになりますが、今年(2022年)新作のリリースが予定されています。 

メンツは以下の通り。そこそこの大所帯です。
Peter Olstad(Tp)、Greg Gisbert(Tp)、Dan Jonas(Tp)、Alan Hood(Tp)
Adam Bartczak(Tb)、Paul McKee(Tb)、Rob Borger(Tb)、Jon Gauer(Tb)
Wil Swindler(As,Ss,Fl)、Scott Turpen(As)、Peter Sommer(Ts)、John Gunther(Ts)、Sam Williams(Bs)
Steve Kovalcheck(G)、Ben Markley(P)、Evan Gregor(B)、Ari Hoenig(Ds)

演奏曲は、そういうわけで過去からのAri Hoenigの作ったものを集めています。
どのアルバムに入っているか細かくは調べてませんが、古いのから新しいのから満遍なく選んでいるようです。
1.Birdless
2.Lyric
3.Lines of Oppression
4.Bert's Playground
5.For Tracy
6.Arrows and Loops
7.Green Spleen

前述の通り、すべて Ari Hoenig の曲で、それらをBen Markleyがアレンジした大編成で表現したものだが、通して聴いていると、さらりとしたビッグバンドサウンドといった様相で、とくに引っかかり無くするりと聴けるサウンドという印象。
ただ、じっくりと聴いていると、元曲自体が実は複雑な構成だったり変な曲が多く、一筋縄ではいかない曲といった様相。
そんな曲をここまでさらりと聴かせているのがBen Markleyのアレンジャーとしての大した実力なんだと思う。
力み過ぎず、程よく抑揚をつけ、スウィング感はたっぷりと盛った演奏で、しっかり格好良い演奏に仕上がっている。
曲によって、ソロイストをアルトサックス、テナーサックス、トランペット、そしてギター等々と変えることで気分を新たに聴かせる、
特にギターソロの突如ロックテイストを入れ込んでくる良い意味での違和感がたまらない。
と、曲の雰囲気以外に楽器による変化をつけてきて飽きさせない。
ドラムソロもたっぷりと楽しむことができるのは当然。

ベストは1曲めにしましょう

"Ari's Funhouse" Ben Markely(Ari Hoenig) (https://www.amazon.co.jp/dp/B09SBTT8PJ/ )

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