"Evening Fragments" Lunatic Equinox

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この3人の演奏はいろいろなお店のライブスケジュールを眺めているとちょこちょこ見かけてまして、気にはなってました。
実は、2018年に南さんと林さんのデュオなんて演奏は聴いてまして、このあたりが発端になって出来上がったユニットなのかもしれません。

メンツは、そんな2人にベースの伊地知大輔を加えたトリオ。伊地知さんの演奏は、CDではこれまで未聴だったようで、自1blogでは出てきませんでした。
ライブでは、サックスの吉本章紘さんのバンドを学祭のライブで見ています。
期せずして、いずれも2018年ってところが...
南博(P)、林栄一(Sax)、伊地知大輔(B)

演奏曲は、南さんのオリジナルが4曲に、Ornette Coleman, スタンダードという布陣。
※このアルバム、一部曲順がクレジットと異なるバージョンがあるので注意。自分はそれにあたったので正しい曲順のものを送ってもらいました。
1.Evening Fragments
2.Labyrinth
3.Lonely Woman
4.Lost
5.Silence
6.For All We Know

美麗系のテーマを持ったゆったりめのテンポの曲
それを、ドラムレスでしっとりと聴かせるのが基本的なコンセプトと受け止めた。
過去に、南のピアノと菊池のサックスで、"花と水" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57539139.html )というデュオアルバムが存在するが、
ピアノの影響力(=南の個性)が強いからか、この世界観に近いなぁという印象を受けるサウンドと感じられる。
(この花と水プロジェクトは、菊地、小田のペア(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64805876.html )で続いているらしい)
林のサックスが個性発揮のフリーな方面に走らずに、このアルバムのコンセプトに則ったやさしくしっとりめの演奏が中心になっていてこれがまた沁みる演奏なのだが、そんなところも含めてピアノの印象がひきたつアルバムに仕上がっているんだと思う。
と、なんだかんだ冷静に分析しながら聴いた感想を並べたが、百聞は一見(聴)にしかず。
この作品は、とんでもないものがあると思う。

ベストは4曲めにします。

"Evening Fragments" Lunatic Equinox (https://www.amazon.co.jp/dp/B09VH79922/ )

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