"Amaryllis" Mary Halvorson
Mary Halvorsonはけっこうな多作家で、全部買ってると大変なことになりそうなのですが、いくつかは聴かせてもらい、いくつかは買って聴いて、いくつかは聴き逃しています。
近作は以下の通り。
"Artlessly Falling" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/479320157.html )
Thumbscrew
"Never Is Enough" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/486161053.html )
"The Anthony Braxton Project" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477610735.html )
本作は、2枚同時発売で、"Belladonna"とともにリリースされたもの。
過去にも2枚同時発売はありまして、下のを紹介しています。
こういうのも多作感を増長させます。
2枚の差はおもにメンツにあって、
こちらは、弦楽四重奏に加えて、ベース、ドラムに、ヴィブラフォン、管楽器が加わった編成。
Mary Halvorson(G)、Patricia Brennan(Vib)、Nick Dunston(B)、Tomas Fujiwara(Ds)、
Jacob Garchik(Tb)、Adam O'Farrill(Tp)
Olivia De Prato(Vln)、Maya Bennardo(Vln)、Victor Lowrie Tafoya(Viola)、Tyler J. Borden(Cello)
1.Night Shift
2.Anesthesia
3.Amaryllis
4.Side Effect
5.Hoodwink
6.892 Teeth
ベースのゴリッとした音と、ビートに乗ったドラムとで織りなすリズムが土台になっていて、これがパワフルでここから格好良い。
そこに、管楽器だったり、ビブラフォンだったり、弦楽器だったりが乗っかってきて、彩りをつけることで、全体像を作っていくような構成。
曲によっては、ちょっとドロっとした雰囲気を出す場面も存在するが、そんなサウナをもカンフル剤にして突っ走るような、そんな印象を持たせるサウンド。
そういう意味では、これまでよりMary Halvorsonのギターサウンドがフィーチャーされる場面は希薄という印象だが、そこは要所でガッツリ固有の歪次元サウンドを入れてくることで主張してる。
これまでのアルバムでは、Mary Halvorsonのギターサウンドが全体を引っ張ってる感じだったが、ここでは牽引力よりも、槍、棘、牙とかそんな役割の印象か。
個人的には、これまでの作品の中では、一番気に入ってるかなぁ
かなりおもしろがって聴いてます。
ベストは3曲めに
"Amaryllis" Mary Halvorson (https://www.amazon.co.jp/dp/B09VLJQZ5Z/ )
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