"Far Star" Gilad Hekselman
Gilad Hekselmanも出たら買いしているギタリストですが、調べてみたら単独リーダー作は2019年以来のようでちょっとびっくり。
"Further Chaos" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64828920.html )
複数人名義だと2021年の作品が出てきます。
"Trio Grande" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/479912656.html )
本作は、元々準備を進めていたらコロナでいろいろ予定が狂い、ほぼすべての演奏をGilad Hekselmanが1人で演奏し、そこにゲスト的にいろいろなミュージシャンが入るような構成になったよう。
クレジットは単純化させたが、実はもっと多くの楽器が記載されている。
Gilad Hekselman(G,Kbd,B)
Shai Maestro(Kbd:2)、Nomok(Kbd:7)、Nathan Schram(Viola, Violin:4)、Oren Hardy(B:4)
Eric Harland(Ds:1,2,3,5,6)、Ziv Ravitz(Ds:8)、Amir Bresler(Ds:7)、Alon Benjamini(Ds:4)
演奏曲はすべてGilad Hekselmanのオリジナル。
1.Long Way From Home
2.Fast Moving Century
3.I Didn't Know
4.Far Star
5.Magic Chord
6.Cycles
7.The Headrocker
8.Rebirth
エモーショナルなところとメカニカルなところが同居しているような、ちょっと不思議な雰囲気を感じさせるような..。
Esbjorn Svenssonな気配を感じる2曲め、Dear Prudenceみたいな7曲めとか、いろいろリスペクトをも感じさせつつ独自の音世界を作り上げている。
あらためてクレジットを眺めると、数曲を除いて、Gilad Hekselman自身で大半の演奏をこなしているわけで、キーボードはピアノ、オルガン系の起用ではなくシンセによる音の厚みを付ける方の使われかたで、ソロはとってない。
ベースも同様に弦でなくシンセベースを多用している感じ。
これが、冒頭のエモーショナルでメカニカルな印象に繋がっているんでしょう。
そんななんで、テーマにソロにと、旋律的な役回りはすべてギターが担っていて、特にソロではたっぷりと時間をとってガッツリ弾き倒していて満足度が高い。
特に、2曲めの前半、5曲めの後半とか格好良いソロに圧倒される。
何度聴いても、いろいろ違うところで「おぉっ!」となって、収録時間が若干短いのと相まって聴いているとあっという間に終わってしまうような印象。
ベストは4曲め
"Far Star" Gilad Hekselman (https://www.amazon.co.jp/dp/B09RB2XJVF/ )
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