"Tomorrow's Journey" David Binney
David Binneyの新作が立て続けにリリースされました。
"Glimpse Of The Eternal" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/488007694.html )
この前作はほぼレギュラーと言えそうなメンツでしたが、こちらはピアニスト2人、ベーシスト2人という布陣。
しかもそのメンツが、ほぼ無名なんじゃないかというたぶん若手を集めているんだと思う。
自blogを漁るとBenjamin Ringだけ名前が出てくるが、Robert Glasperのアルバムに入っている人でした。
そう言われると、アルバムタイトルが若手との演奏であることを諮詢しているのかもしれません。
David Binney(As)、Luca Mendoza(P)、Paul Cornish(P)、Ethan Moffit(B)、Logan Kane(B),
Benjamin Ring(Ds)、Kenny Wolleson(Per)、Jon Hatamiya(Tb)、Aaron Janik(Tp)
演奏曲はすべてDavid Binneyのオリジナルで良いと思います。
1.Second to None
2.Tomorrow's Journey
3.Casa
4.Resembler
5.Loved (For Cousin Vince)
6.Opal
7.Cali Culture
3管によるしっかり作り込まれたアレンジで聴かせるアンサンブルの美しさ。
David Binneyの朗々と優雅に吹き切るソロ、なんてところが最初に耳に入ってくる。
が、聴き込んでいると、ドラムとピアノがかなり音数多めに攻めたフレーズを多用して暴れているので、こっちに耳を持ってかれることが増え、次第にこっちのおもしろさに惹かれていく。
聴きどころも、ベースも相まみえてのピアノトリオのスリリングな演奏の方にあるという感じで、それがこのアルバムの面白さの根幹になっているような気がしている。
この楽器構成から管楽器を聴かせたいという意図のもとでのアルバム作りが本来だと思うが、ジャケのクレジットをあらためて眺めると、記載の順番が、ピアノ、ベース、ドラム、管の順番なので、David Binneyの意図も、ピアノトリオの演奏を聴かせるところにあったのかもしれない。
そのクレジットだが、ツインベース、ツインピアノであることが読み取れるが、実際に聴いていてそれを如実に感じられないのは、ただただ自分の耳が悪いだけなんでしょう。
ベストは、3曲めにします。
"Tomorrow's Journey" David Binney (https://www.amazon.co.jp//dp/B09VLJ95ZL/ )
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