"Origin" Joey Alexander
Joey Alexanderはインドネシア出身で、2003年生とのことなのでこの紹介文の時点で19歳ということになる。
2013年にHerbie Hancockに絶賛され、2015年に"My Favorite Things" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00TZE3W0C/ )でデビュー。これが6枚めのリーダー作らしい。
が、自blogでの紹介は初で、過去作は聴いていません。
本作もリーダーが気になったわけではなく、メンツの豪華さに惹かれて購入したもの。
そんなメンツは、以下の通りで有名どころがずらりと並んでいる。
目当ては、リーダー以外の全員だが、とくにGilad Hekselman, Chris Potterが気になる。
Joey Alexander(P)、Larry Grenadier(B)、Kendrick Scott(Ds)、
Gilad Hekselman(G:4,6,9)、Chris Potter(Ss:2,Ts:4,9)
演奏曲は、すべてJoey Alexanderのオリジナルで全部で10曲。
1.Remembering
2.On the Horizon
3.Dear Autumn
4.Winter Blues
5.Promise of Spring
6.Summer Rising
7.Midnight Waves
8.Angel Eyes
9.Rise Up
10.Hesitation
クレジットを見てもわかる通り、おおよそ1曲おきにピアノトリオと、他の楽器の入った演奏とが交互に出てくるような作り。
トリオの演奏もゲストの入る演奏も、ピアノの響きを生かした非4ビートのノリは良い方だがしなやかで美麗な曲が多め。
そんな曲調にJoey Alexanderの叙情的なピアノがよくあっている。
さらに、Charlie Hadenばりに重く響くLarry Grenadierのベース、シンバルとブラシを多用した繊細さを感じさせるKendrick Scottのドラムと、名手2人もJoey Alexanderのピアノとの相性の良さを見せてくる。
2曲めの、Chris Potterのソプラノの端正なサウンドが冴え冴えしい。
4曲め9曲めでは、ハードな音色のChris Potterに、伸びやかなサウンドで絡むGilad Hekselmanのギターとの阿吽の呼吸とでも言いたいような、得も言われぬ格好良さ。
さらにピアノともどもでのコラボレーションが素晴らしい。
6曲めで、Joey Alexanderがエレピを弾く(4曲めの後半でも使ってるが)ことで雰囲気が変わり、そこにGilad Hekselmanのギターが気持ち良く絡んできて、個人的にこの曲よ感じはかなり好き、格好良い。
ということでベストは6曲め
"Origin" Joey Alexander (https://www.amazon.co.jp/dp/B09V5P3X3B/ )
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