"Isabela" Oded Tzur

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Oded Tzurのリーダー作を買うのは、これが2枚め。
過去作はメンツ買いの色合いが濃かったのですが、本作も前作と同じメンツというところで買いを決めている部分が大きい。
Nitai HershkovitsにJohnathan Blakeなので、期待感が充分高いことは間違いのないところ。

Oded Tzur(Ts)、Nitai Hershkovits(P)、Petros Klampanis(B)、Johnathan Blake(Ds)

演奏曲は5曲で、すべてOded Tzurのオリジナル。
1.Invocations
2.Noam
3.The Lion Turtle
4.Isabela
5.Love Song For The Rainy Season

全体的に中東色強めなフレーズの曲が多め。
Oded Tzurも、Nitai Hershkovitsも中東のほうの人なので、これは想定内。
リパーブを強めにかけて幽玄な雰囲気を醸したサックスの音色と、中東的なフレーズとがあいまって、一種独特な雰囲気を作り出しているのが印象的。
時折、ザラッとした粗い音を入れることで迫力が増す。
Nitai Hershkovitsのピアノは、キラキラとしたフレーズを散りばめたような演奏が主体で、表層的にはサラりとしたバッキングという感じだが、実際のところはなかなか凝った演奏をしていて、弾き倒さないけど攻めてるような印象。
Petros Klampanisのベースと、Johnathan Blakeのドラムも、曲調にあった、抑制を効かせながら創造性のあるサウンドって感じで、さすがの名手たちといった様相。
5曲め後半のドラムは凄いことになってる。
ただ、ecmの録音と言われると、「あぁぁ、納得」と言いたいようなサウンドであることも間違いない。

ベストは5曲めにしましょう

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