"Quarantine Dream" Caili O'doherty
Caili O'dohertyという女性ピアニストの2枚めのリーダー作。
初作は2016年にリリースされていたようです。
"Padme" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00ZVA1M6K/ )
とはいえ、本作はNicole Glover目当てでの購入なので、それ以上の情報はあまり調査していません。
Nicole Glover参加していることで目に留まり、少し試聴をしたところで買いを決めています。
他のメンツも自blogを漁ると、Tamir ShmerlingはEli Degibri盤が出てきますが、Cory Coxは初聴きのよう。
Caili O'Doherty(P)、Nicole Glover(Sax)、Tamir Shmerling(B)、Cory Cox(Ds)
演奏しているのは、Caili O'dohertyのオリジナルが8曲、Oscar Peterson, Duke Pearson, Charles Tolliver各1曲で全部で11曲。
1.Blues For Big Scotia
2.Quarantine Dream
3.Reach Within
4.WTF
5.Al
6.You Know I Care
7.The Last Trip To The Moon
8.Salt & Vinegar
9.Mr. O
10.Runaway
11.Truth
前半の2曲がピアノトリオでの演奏で、1曲めは4ビートの王道的な演奏、2曲めは8ビートにエレベ起用のよりコンテンポラリな色合いの曲。3曲めからNicole Gloverが入ってくる。
オーソドックスな語法で奏でられるコンテンポラリ系な演奏という印象のゆったりめな曲調に合わせて、少し掠れめな音色で丁寧にフレーズを紡いでゆくサックスが、これがとても味わい深い。
過去には、もう少しアグレッシブな演奏もしていた記憶があるので、表現の幅の広さと、それをしっかりこなせる実力とをあらためて感じ入った。
リーダーのCaili O'Dohertyのピアノは、美麗系になると思うが、表情豊かでありながら淀みなく、さらりさらりと弾き流していく女性らしい演奏。
ちょっとインパクトに欠けるような気もするが、曲調にはよくあっているのは間違いのないところ。
そして、Tamir Shmerlingのベースと、Cory Coxのドラムの両リズム陣が、インスピレーション系のバッキングで演奏をびっちり締める方向に作用して全体をまとめていて好印象。
5曲めでピアノソロが入るのもリズム陣を主体に聴いている前提で良いアクセントになっている。
ベストは10曲め
"Quarantine Dream" Caili O'doherty (https://www.amazon.co.jp/dp/B09XGRTKGY/ )
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