"ラッパでおやすみ 1&2" 渡辺隆雄
渡辺隆雄さんがコロナ禍に1人で作り上げたアルバム2枚を、これも聴かせてもらってます。
渡辺隆雄さんは、No Trunksでしばしばライブを行っていて、その参戦記が下記。
"Undercurrent 4(20200725)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/476511111.html )
解説を読むと、ライブが軒並みキャンセルになるなか、自宅でこつこつと録り貯めた音源で、オリジナルを中心に、心の片隅に残ってた曲を集めてきて作成した模様。
ソロではありますが、キーボード等でバックトラックを作った上に、自身のトランペット重ねて作られています。
クレジットは、楽器部分はちょっと省略w
渡辺隆雄(Tp)
アルバムは2枚別に売られてまして、それぞれの演奏曲は以下の通り
(1)オリジナルに、G.Mahler、Cole Porterを入れた全部で7曲。
1. Hakone 2020
2. Here is no angel…?
3. Quiet Earth
4. Symphony No.3 6th movement
5. Every Time We Say Goodbye
6. 別れの歌 ~For Manabu~
7. 音海でおやすみ♪
(2)オリジナルに、クラシックを配したもので、全部で9曲
1. Primeiro Amor
2. Loved One,Loved Time
3. Reboot Type B
4. Nessus Dorma
5. Canon
6. Beatriz
7. 2nd Autumn
8. Waltzing Calmly
9. Londonderry Air
タイトルが"ラッパでおやすみ"ってなっているので心が安らぐようなサウンドを予想。
たしかにものによってはしっかり子守唄になるくらい全体としてもゆったりとしたテンポの曲ではある。
冒頭記載の通り渡辺1人での多重録音で演じていて、最低限と言える伴奏がでピアノ(ときにシンセ)、ベースが担って入っている。
トランペット以外のサウンドはあるがそれでも基本的にはトランペットのソロでの演奏と言って違和感のない演奏がなされている。
主役のトランペットは、少し掠れるような音色を伴いつつ雰囲気たっぷりに響かせていて、まさに渡辺のトランペットサウンドの真骨頂と言って良いでしょう。非常に心地よい。
癒しの空間という感じの心を落ち着けるようなサウンドと、心地良いある種の緊張感とが混在しているような演奏で、トランペットの音色、とくにゆったりと響かせるサウンドが好きであれば一聴の価値はあると思う。
ベストは2の6曲めにします。
"ラッパでおやすみ 1&2" 渡辺隆雄 (https://www.amazon.co.jp/dp/B097BMLVVZ/ )(https://www.amazon.co.jp/dp/B0B1HSQ3R7/ )
この記事へのコメント
渡辺隆雄さんを初めて聴きました。
温かみのある音が気に入りました。
情報、有難うございます。
世の中知らない人ばかり、知っているのは一握りだけ!!
を実感しますなあ。
ではでは
コメントありがとうございます。
とても味わい深いサウンドですよね ^^
> 世の中知らない人ばかり
は、おっしゃる通り。
新しい人ばかりか、古い人でも知らない人は多数いまして、
馴染みのお店では、知らない人、知らない盤をたくさん聴かせてもらってます。