"カーラ・ブレイが好き!!" 渋谷毅

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渋谷毅さんの久々のリーダー作がリリースされました。
渋谷毅さんは、これまであまりのめり込んで聴いてきたわけではありませんでしたが、コロナ禍にちょっと古い邦人ジャズをいろいろ聞かせていただく機会をいただき、さらに渋谷さんのお話を聴く会が全5回(1回欠席)開催されたこともあり、さらにその魅力に惹きつけられていきました。

とくに、ソロ、デュオでも演奏が琴線に引っかかりまして、この辺を集中的に聴いて、聴かせてもらってます。
ソロ作
デュオ作
そんな時期のソロの新作のリリースは待ってましたというタイミングでありました。

メンツは
渋谷毅(P)

演奏曲は、タイトルの通りCarla Bleyを中心に、菊地雅章(5)を1曲と、オリジナル(8)を1曲盛り込んだ構成。
01 Lawns
02 IDA LUPINO
03 Sing Me Softly Of The Blues
04 Utviklingssang
05 Little ABI
06 Soon I Will Be Done With The Troubles Of This World
07 The Lord Is Listenin' To Ya Hallelujah
08 通り過ぎた時間

音だけ聴いていると必要最小限なくらいの音数のピアノ音の訥々とした、というイメージだが、紡ぎ出される旋律は、曲の良さとも相まってえもいわれぬ至福の時をもたらしてくれる。
微妙なテンポの揺らぎと溜め、絶妙なタッチコントロールの機微、低音と高音の音量バランス。
いずれもが良い加減のところでバランスをとった演奏
この前某氏が、渋谷さんのピアノは「時間の流れが変わる。」みたいな表現をされていたが、そんな雰囲気を体現できる
まさに渋谷マジックを、目の当たりにしたような、そんな演奏

ベストは2曲め

"カーラ・ブレイが好き!!" 渋谷毅 (https://www.amazon.co.jp/dp/B09YLCY3S9/ )

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