"ギャザリング" 馬場智章

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馬場智章は、北海道出身1992生ということで石若駿と同郷同世代で北海道でも共演していたそう。
石若はそのまま日本で活動を続けるが、馬場は米国で修業を積んでいて、2020年に拠点を東京に移し、が初リーダー作"STORYTELLER" (https://www.amazon.co.jp/dp/B083LTHRP9/ )をリリース。これが2作めになるよう。
過去に馬場の参加作も聴いていないようで、自blogでは引っかかりませんでした。
黒田卓也との共演歴があるようで、近作の"Fly Moon Die Soon"(https://www.amazon.co.jp/dp/B08B35XMCQ/ )には参加しているらしいが、待ち行列にはあるがまだまともには聴いてません。
これも聴かせてもらっています。

メンツは2サックスのピアノレスカルテットという変則的なもの。
西口はリーダー作"Fotos"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/486278044.html )を聴いてます。
ベースの伊藤は、中島朱葉のリーダー作"Looking For Jupiter"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/483352401.html ) に参加してますが、小田桐は初聴き。
馬場智章(Ts)、西口明宏(Ts,Ss)、伊藤勇司(B)、小田桐和寛(Ds)

演奏曲は、すべて馬場のオリジナルでよさそうです。タイトルから組曲のような構成が予想されます。
01.part I:Pieces
02.part II:T.Fest
03.Interlude
04.Introduction to Circulation
05.part III:Circulation
06.part IV:Lights in Black
07.Solo Interlude
08.part V:Nostalgia
09.part VI:Four Arrows
10.Improvisation

カルテットだが、サックスが2本なので、演奏としては、サックストリオと同じようなテーマは2本のサックスでアレンジされた演奏。
使用している楽器から、右側が馬場、左が西口であることがわかる。
サックスソロでの即興は、完全に相手を気にせずそれぞれ個々にやりたいように演奏していて、さすがに熱い良い演奏をゴリゴリにハードに聴かせる。
そして要所では両者相まみえての共闘を張るという迫力のサウンドをも聴かせる。
全体として、リーダーの馬場はあまりリーダーらしい主導権を握る感じでなく、
ソロこそ先陣をとる場面が多いが、演奏全体としてはベースの支配力の強さが際立っているし、
2管の立ち位置にしてもどっちが優位って感じもなくほぼ対等。
しかし、本当にベースの支配力が強い印象で、先導役を担い推進力のあるドスの効いた低音を響かせているのが印象的。
ドラムについても言及していないが、このドライブ感は相当なもの。

ベストは、2曲め

"ギャザリング" 馬場智章 (https://www.amazon.co.jp/dp/B09WV8LKSY/ )

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