"Fukiya" 纐纈雅代

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纐纈雅代の、本人名義では初のリーダーアルバムになると思う、ソロ作が出たので興味津々買い込んできました。
過去に、Band of Eden名義でのアルバムが出ていて、これが初リーダーアルバムのはず。
2015年頃は、ライブを見たり参加作を聴いたりしてましたが、最近はとんとご無沙汰で..。
近作では、2019年の参加作を聴いています。

ソロ作で、アメリカはNewYorkにあるレーベル(relative pitch records)からリリースされたもの。(relative pitchは相対音感)
纐纈雅代(As)

演奏曲は以下の通り。トラックとしては1つだけ(時間は46分くらい)でした。CDで売ってます。
1. Fukiya

1トラックだけでアルバムができているが、中身はいくつかのモチーフに分割されていて、少しのインターバルを置きながら延々と演奏が続いていく。
息が続く限り一音を鳴らし続け、息継ぎをして次の音を鳴らすような、そんな展開が大半を占める。
その一音に、荒れた音、粗い音、歪感たっぷりの音等々、さまざまな音色をぶっこみ、組み合わせ混ぜ合わせて音の表情を作っていく。
元々、纐纈さんの出す音は、日本的な雰囲気を彷彿とさせる、重たく(大げさには)怨念をも感じさせるくらいヘヴィな音という記憶だが、ここではソロでの演奏のためにさらに拍車がかかったような感じ。
今回あらためて、コブシをまわすところ、端々の節回し、掠れた音とか、尺八の音使いと奏法とを範としているんだろうなとあらためて邪推したが、フリーフォームのサックスで出せる音色と、尺八の音世界とを融合したようなところが個性になっているんでしょう。
侍、忍者というより、虚無僧とかそんな気配を漂わせる音世界を若い女性が響かせているのは(個人的勝手な推測ですが)欧米でウケてそうな気もする。(だからNewYorkでリリースになったか?タイトルも吹き矢だし..。)
大半が、ブギョー、ブギャーキーキーギギギの連続なので。。。まぁ、そういうことです。

ベストは、1曲めです。(キッパリ

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