"Mid Summer Odyssey" Randal Despommier

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Randal Despommierというサックス奏者が、鬼才Ben Monderと組んだデュオ作ってことで、これは聴かせてもらってます。
Randal Despommierははじめて聞く名前ですが、ニューオリンズ近郊の出身で2010年頃から頭角を現してきた人。
これが2枚めのリーダー作のようです。
本作は、スウェーデンのBS奏者、Lars Gullinにちなんだ曲を演奏して作られた作品とのこと。

メンツは、サックスギターのデュオで、ギターがBen Monderというのがそそられます。
Randal Despommier(As)、Ben Monder(G)

演奏曲は以下の通り。クレジットは未確認ですが、オリジナルにLars Gullinにちなんだ曲を絡めた選曲なんでしょう。
01 Toka Voka Oka Boka
02 Igloo
03 Danny's Dream
04 BBC Blues
05 Mazurka
06 Dyningar
07 Silhouette
08 I min smala sang
09 I Hope It's Spring for You

クールジャズっぽいサウンドからボサノバっぽいものまで、スタイルはさまざまなれど、しっかり新しいサウンドで多彩な音楽を聴かせてくれているというのが全体像。
ギターがギターの音域である高音とペースの音域の低音とを同時に演奏するような二役でのバッキングからソロまでと、難なくこなす多芸をみせているのも凄いが、それがBen Monderならではのサウンドデザインとなっていると感じられるところがさらに凄い。
サックスはリーダーらしく主旋律から即興へとしっかりとフロントの役割を果たしている
ちょっと掠れ気味のシンプルな音出しで丁寧にフレーズを演奏してるところは、リーダーとしての個性は出せているんじゃないかとは思う。
が、ギターソロになったところでのサウンドを聴いちゃうと、Ben Monderあっての全体像という印象を強く感じるか。
サックスとギターのデュオという編成は珍しいほうだと思うが、シンプルな音数なので両者のサウンドがたっぷりと堪能できる良い組み合わせだと思う、ギターの技量次第な気もするが..。

ベストは8曲め

"Mid Summer Odyssey" Randal Despommier (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B13782DQ/ )

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