"Vine" Chris Cheek

2_309.jpg
Chris Cheekという名前は、FSNT(Fresf Sound New Talent)とかCriss Crossレーベルのカタログを見ているとよく見かける名前ではありますが、これまで単独でのリーダー作は聴いていなくて、唯一、Seamus Blakeと双頭名義のアルバムが引っかかるだけです。
たぶんリーダーは彼だろうというRudderというバンドは聴いてまして、下記2枚を紹介しています。
本作は、忘れたころに聴かせてもらったという感じの1999の作品です。

メンツは豪華で、Kurt Rosenwinkel, Brad Mehldauなんて名前が並びます。
最近、Matt Penmanの名前を聞かないなと、ちと調べましたら、Tobias Meinhartの2021のアルバム"The Painter"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482914745.html )が最新でした。
Chris Cheek(Ts,Ss)、Matt Penman(B)、Jorge Rossy(Ds)、Kurt Rosenwinkel(G)、Brad Mehldau(P)

演奏曲は以下のとおりで、すべてメンバーのオリジナルでよさそうです。
1 So It Seems
2 The Wing Key
3 Vine
4 Ice Fall
5 Granada
6 Reno
7 What's Left
8 Not A Samba

8ビートのコンテンポラリ系を中心としたサウンド
まだ、Kurt Rosenwinkelがカートでございというサウンドになりきっていない感じ(主に音色でしょう)がするのは気のせいか。
ただし、ソロをとっている場面は多く、しっかり耳を惹きつける演奏を聴かせているのは間違いなく、そこはさすがだなと思わせる
ピアノがBrad Mehldauなのだが、柔らかめなサウンドで優しさを感じるフレーズでのバッキングが多め
エレピを多用しているのは珍しいのかもしれない
ソロが少ないわけではないが、フレーズ的にも印象的に聴かせる感じではなく、もしかしたらエレピだからインパクトが弱いからそう感じるのかもしれない。
8曲めのサックスとピアノのデュオは、そういう意味では、両者の良いところが出た曲に仕上がっていると思う。。
Chris Cheekのサックスは、充分上手いと思うが、Chris Potter, Seamus Blake等々、個人的に出たら買いしたいミュージシャンと比較すると、音色の線が幾分細めか。
線が細くなると迫力には欠けることになり、そんなところに差ができているのかもしれない
1999年は、時代的には、Kurt Rosenwinkelは1999までに2枚のリーダーアルバムが出ている、Brad Mehldauは1990年代に”Art of Trio”が4作出ている。といったころで、まさに売り出し中、人気知名度上昇中といった時期と言えそうで、そんな頃の演奏をたっぷりと楽しませてもらいました。。

ベストは7曲め

この記事へのコメント