"Blackbird" Shelly Berg
Shelly Bergというピアニストの2005年にリリースされたトリオ作で、これは聴かせてもらってます。
日本語のwikiがあること、リーダー作が1995年から10枚以上出ていることより、そこそこ有名な方であるとは思うのですが、残念ながら個人的にはこれまで聴く機会がありませんでした。
ちなみに、1955年生で65歳を超えているはずです。
上記wikiによると、アレンジャーとして、 Kiss, Chicago, Patti Austin等ロックポップスの有名どころと仕事をしているようなので、そちら方面で有名なのかもしれません。
メンツは以下の通りで、ピアニストは前述のとおりですが、ベーシストもドラマーもこれまで聴いたことがない人でした。
Shelly Berg(P)、Gregg Field(B)、Chuck Berghofer(Ds)
演奏曲は以下の通りで、スタンダードを含めた有名曲が並びます。
01 All My Tomorrows
02 Estate
03 Blackbird
04 I Hear A Rhapsody
05 Question And Answer
06 A Flower Is A Lovesome Thing
07 All The Things You Are
08 Hot It Up
09 Blame It On The Sun
10 She's Always A Woman
11 If I Should Lose You
12 Julia
終始ころころとした軽やかなサウンドで奏でられるピアノトリオというのが第一印象。
2曲めのしっとりとした曲でも、明度のある軽やかとしたサウンドという印象を受ける演奏だし、3曲めのビートルズも軽やかなリズムで軽やかな雰囲気を出した演奏を聴かせる
言ってしまうと、カクテルピアノという語が思いつくような、そんな感じ
選んでいる曲もビートルズ、ビリージョエル、スティービーワンダー等々、ポップスの有名曲が題材になっているから耳馴染みも良くテーマも当然耳馴染みが良く、それを大きく崩すことなくわかりやすい演奏がとても心地良い。
ベースもそんな曲調にあったメロディアスなバッキングとウォーキングとを上手い具合に使い分けていて、サウンドバランス的に目立つわけではないが、主張のある演奏を聴かせる。
ドラムも、音数を少なめにしたバッキングで、ソロでも程よく力を抜いた打音で、こちらも曲の雰囲気に沿った力強さを出さないドラミング
中程の曲では、ちょっとタッチ強めのアグレッシブめな演奏が入ってくる。
このトリオの真骨頂は、前半の軽やかな演奏のほうにあると思うが、個人的には中程のアグレッシブめな演奏がしっくりくる感じ。
ベストは7曲めにしましょう
"Blackbird" Shelly Berg (https://www.amazon.co.jp/dp/B00070EBC6/ )
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