"Americana, Vol.2" J.D. Allen

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J.D. Allenのリーダー作を聴くのはこれが2作め。前作は2019年に紹介しています。
本作は、Vol.2とあるように、Vol.1があるはずなのですが、たぶん2016年の下記作がそれだと思われます。
 "Americana: Musings On Jazz And Blues" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01DY2Z4N8/ )
残念ながらこちらは琴線に引っかからず、当時聴いていませんでした。
こちら(Vol.2)も聴かせてもらっているので、実は偉そうなことは言えません。

メンツは、Vol.1がギターレスの3人。本作は4人編成
J.D. Allen(Ts)、Charlie Hunter(G)、Gregg August(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲ですが、未確認ではありますがタイトルからの推測で古いアメリカの曲を多く演っているんでしょう。
1. Up South
2. This World Is a Mean World
3. The Werk Song
4. Hammer and Hoe
5. You Don’t Know Me
6. Jackie and Johnny
7. Mickey and Mallory
8. A Mouthful of Forevers
9. The Battle of Blair Mountain
10. Irene (Mother)
11. Down South

タイトルにアメリカーナとあるように、ちょっと前のフリゼールが好んでいたようなサウンドというのがわかりやすい表現か。
ギターのアメリカーナ感が半端なく、楽しんでるというか面白がって過剰な表現に至っているような感じすらする。
サックスは、アメリカーナ、ブルースにあるような一種独特の粘り感のようなものが希薄で、キレ良くぶっきらぼうな感じの音使いで、それがちょっと異色な感じ。
加えて、ドラムもブルース的なタメ感が薄いサウンドで、この2者によるサウンドとギターとのギャップが面白さになっているんでしょう。
実際のところ、最初聴いた時は、そんな違和感、ギャップに馴染めなかったが、何度か聴きているうちにそんなサウンドが面白く感じられるようになってきた。
なによりも、ギターの支配力が際立っていて、後半に2曲ギターの入らない曲があるが雰囲気がそこだけ大きく異なっている。
Vol.1にはギターが入っていなかったようなので、どんなサウンドだったのかが逆に興味津々。
この2曲みたいなことになっているということなのだろうか?
そうだとしたら、断然ギター入りのこちらが面白いと思う。

ベストは11曲め

"Americana, Vol.2" J.D. Allen (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B61N1YFX/ )

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