挾間美帆&DR BigBand(20221113)

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当初、行かない気分濃厚だったんですが、さる理由でコンサートの数日前に空席具合を調べたら多少席が残ってる。
Maria Schneiderも見てないし、ラージアンサンブル的なサウンドのライブを1回は見ておくべきではと思い直し、急遽予約を入れましていそいそと行ってきました。

挾間さんが、DR BigBand (Danish Radio Big Band)の首席指揮者に就任し、昨年アルバムがリリースされ、今回がその凱旋公演

場所は、コマーシャルで見た記憶がある、東京建物ブリリアホール。
日曜ですが、15時開場16時開演と早めの時間。
個人的には、日曜は早いほうがうれしいので無問題。
ほぼ定刻に開演。
演奏した曲は、挾間の曲が半分、前任(とはいえ、不在期がかなり長い)のJim McNeelyの曲が1/4、その他が1/4くらいの割り合いだったか。

挾間就任以前の曲がビッグバンドの迫力とか勢いを前面に聴かせるような感じだとすると、挾間の曲は緻密で繊細なアレンジの妙を聴かせるような感じで、そんな対比があるように感じられた。
挾間が就任した影響もありそうな気がするが、ビッグバンドの迫力とアンサンブルの緻密さが共存しているサウンドだと思うが、
さらに欧州のバンドらしくこのライブでも粗さよりも端正さを感じさせるようなところがある演奏で、それが挾間のアレンジをより映えさせているように感じられる。
あと、挾間さんのコンダクトのキレの良さが演奏のキレの良さに繋がっているってのもありそう。
個人的には繊細複雑緻密な挾間の曲のアンサンブルの格好良さにかなり持ってかれてて、さらにそれを生で演奏する凄さなんてのを実感したら、ちょっと鳥肌が立った。
こんな緻密なアレンジに追従するのは、さすがにエグくて、楽器の持ち替えがハンパない。
サックスパートは、一人あたり2〜3種で、テナー、ソプラノ、クラリネット、フルート、オーボエ、バスクラ。
トランペットパートは、フリューゲルホーン、ミュートを駆使。
これだけの技と技量あってのあのサウンドなわけで、こういうのはたぶん実際に目の当たりにしないとわからないところ。
音楽を堪能しながら、実は目もなかなかに忙しかったw
途中、1stの3曲め後半めピアノソロに、ちょっとだけ happy birthday を感じさせるフレーズが入っていて⁉︎となったが、アンコール直前のMCで、今日が挾間さんの誕生日だと自身から報告があり納得。
アンコールの拍手の後、バンドから happy birthday 演奏でお祝いがあり、豊島区長まで登場w
その後、メンバー紹介、アンコールの演奏で終演。

1st だいたい50分くらい、2nd アンコールも含めて1時間くらいで、それぞれ5曲ずつくらいだったか。

結果として、ラージアンサンブル的な挾間を聴く気分からすぐに、ビッグバンドサウンドを聴く耳の体制に切り替えたが、結果的に挾間サウンドをたっぷりと堪能ということで落ち着いた感じ。
たっぷりと、挾間ワールドとビッグバンドサウンドを堪能させてもらいました。

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