"Reflections" Al Foster
Al Fosterの参加作は多数聴いている記憶があるが、リーダー作となると2009年紹介の下記作までさかのぼることになって、ちょっと驚く。
通販サイトを漁ると、この間にもいくつかアルバムはリリースされていたようです。
"Inspirations & Dedication" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07R6YJFMF/ )
"Mixed Roots" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01B3IKDPE/ )
そんなわけでAl Fosterがリーダーというだけでは食指は動きづらいところ、本作はそのメンツの豪華さに釣られたというのが本当のところ。
そんなメンツは、以下の通り。
Nicholas Paytonって名前が久々な気がして調べたら2016年のTim Ries Quintetのアルバムまでさかのぼることになりました。
"Live at Smalls 2" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63625140.html )
Nicholas Payton(Tp)、Chris Potter(Ts,Ss)、Kevin Hays(P)、Vicente Archer(B)、Al Foster(Ds)
演奏曲は、Al Fosterが3曲、Chris Potter, Nicholas Payton, Kevin Haysが各1曲のオリジナルを提供、他はSonny Rollins, McCoy Tyner, Joe Henderson, Herbie Hancock, Miles Davisで全部で11曲という構成。
1. T.S. Monk
2. Pent-up House
3. Open Plans
4. Blues on the Corner
5. Anastasia
6. Six
7. Punjab
8. Beat
9. Alone and I
10. Half Nelson
11. Monk’s Bossa
大半が4ビート、いくつかバラード曲があり、8ビートが1曲という構成の、まさに王道ハードバップな演奏。
Nicholas Paytonのおしゃれさを感じさせるソロが冴え冴えしい。
Chris Potterも、そんなトランペットが担う高音を引き立てるように低めの音を効かせてくる。
さらに、おしゃれさをスポイルしないような全般には晩酌な端正なサウンドといった様相。
ピアノのKevin Haysは、バッキングはかなり音数を抑えた演奏に徹し、ソロでもあまり派手には立ち回らない、立ち位置をわきまえたというか、センスの良さを感じるというかというか。
Al Fosterのドラムは、さすがにレジェンドのリーダーだけあって自由度高めの奔放な演奏を繰り広げているが、全体の雰囲気には絶妙にはまっていて、崩さない塩梅は見事と言いたいところ。
このドラムが故に4ビート中心の演奏がオーソドックスな感じに収まっていないんでだと思うし、凄いところだと思う。
そしてこれは、Vicente Archerの堅実なベースがあってこそなんでしょう。
ベストは2曲めで。
"Reflections" Al Foster (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B466VRJ3/ )
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