"SOLO" 永武幹子

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永武幹子の初ソロアルバムがリリースされました。
ソロの演奏はライブでは、何度か体験していて、その面白さは知っているつもりです。

そんなわけでソロ作も期待感たっぷりで、何の迷いもなく購入を決めています。
本作とほぼ同時にトリオの2作めがリリースされています。

メンツは
永武幹子(P)

演奏曲は、Wayne Shorter, Thelonius Monk, Duke Ellingtonなどスタンダードで9曲。
10曲めがインプロで、後半は、永武のオリジナルという構成。
1. My Shining Hour
2. Invitation
3. Limbo
4. These Foolish Things
5. I'll Walk Alone
6. Green Chimneys
7. Prelude to a Kiss
8. Rockin' Chair
9. Tea for Two
10. Impro -Invitation to My Songs
11. Just Simple Things
12. Go Down the River
13. ENGAWA

冒頭が、美旋律のしっとりとした曲で、このソロ作の方向性を暗示しているような感じ。
永武さんというと、打鍵の強さと、弾き倒すような怒涛の演奏が大きな魅力のひとつだと思うが、そこを前面には出してきていないこの冒頭は、別の魅力もあるんだぞという主張の故でしょう。
2曲めからもダイナミックさも見せつつ、でもクラシックの小品然とした雰囲気も感じさせるような演奏で、多かれ少なかれシリアスな雰囲気を感じさせる。
中ほどから少しスタイルの幅が出てくる感じで、8曲めが急に明るくてちょっと驚く。
情感を込めながらアグレッシブな演奏というこれまでのスタイルも含めて、表現力の幅広さを主張しているようなソロ作で、これまでの永武幹子の印象とはちょっと違った側面を見せている新鮮さも含めて、しっかりたっぷり堪能させていただきました。

ベストは4曲めにしましょう。

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