"Long Gone" Redman, Mehldau, Mcbride, Blade
Joshua Redman, Brad Mehldau, Christian Mcbride, Brian Bladeという豪華なメンツでのアルバムの2作め。
ただし録音は前作のときと同じで、もしかしたらそもそも複数枚出すつもりで録音していたのかもしれませんが、1枚めから漏れた演奏を集めただけかもしれません。
その前作は2020年にリリースされていて、紹介記事は以下の通り。
"Roundagain" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477114018.html )
4者対等のバンドって扱いかと思っていたんですが、宣伝文を読んだらJoshua Redmanがリーダーだったようです。もっともメンツ全員の名前を出したほうが凄さがわかるってもんで、特に問題はないんですが..。
そんなメンツは以下の通り。いつ見てもよく集めたなと思わせる面々そろい踏みです。
Joshua Redman(Ts,Ss)、Brad Mehldau(P)、Christian Mcbride(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲はすべてJoshua Redmanのオリジナルで、全部で6曲。
1. Long Gone
2. Disco Ears
3. Statuesque
4. Kite Song
5. Ship to Shore
6. Rejoice
全体にしなやかに聴かせるが、実は技量が飛び抜けているが故のしなやかさなのは容易に想像がつく。
全員が名手ということもあって、各人それぞれがとくに目立った立ち居振る舞いを見せているという感じではないが、痒いところに手が届くような、ツボにはまったというか、しっくりとおさまるべきところに収まったような演奏が繰り広げられる。
各人のサウンドバランスも、絶妙にしっくり来ているし、安心して聴いていられることに間違いないが、それでも聴き応えはしっかりたっぷり感じられ、満足度は充分に高い
とくにフロントを1人で担っているJoshua Redmanの凄さが目立つのは、そういうもんだと思うが、6曲めがライブ録音でこの4人でライブも演ってたのも驚愕だが、ここでのJoshua RedmanのSheets of Sound然としたソロが見事。
ベストはその6曲めにしましょう
"Long Gone" Redman, Mehldau, Mcbride, Blade (https://www.amazon.co.jp/dp/B09W4FVCNG/ )
この記事へのコメント
私はこのアルバムが出た時には相当怒りました。なぜ前作と同じレコーディング・デイトなのか。結局は残りテイクだし,アルバムで一番いいのがはるか昔のライブ音源ってどういうことなのかという気持ちになりました。
実力者集団ですから,これぐらいできて当たり前なのであって,「期待をはるかに上回る」音源でなければ,こっちは満足できないということです。前作にも軽い失望感を覚えましたが,今回も同様でした。本当にがっかりしたというの正直なところです。私の中での戦犯はJoshua Redmanです。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2022/09/post-bf353e.html
コメントありがとうございます。
たしかに、これだけのメンツが揃っていて
> 期待をはるかに上回る
を期待するのは当然で、そこまで至っていないとは感じています。
ただ、演奏が素晴らしいのは間違いないので難しいところです。
昔から、たまにこういうオールスター的なアルバムが出ることがありますが、大満足なものはあまり多くない印象です。