"Duo-1" 広瀬淳二 / 大友良英

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この両名のデュオのライブというのを実は聴いたことがありまして(自慢)
この両名のデュオアルバムがでるなんてことは夢にも思っていなかったので、嬉々として買い込んできた次第。
伏線というか、この両名も参加したアルバムも出てまして、これが出たからこっちのリリースに至ったのではないかとも勘ぐっていますが...。

メンツはそんなわけで、このアルバムは2人だけ。
広瀬淳二(Sax)、大友良英(G)

演奏曲は以下の通り、
1. First Scene (29:15)
2. Second Scene (17:26)
3. Third Scene (17:22)

3曲収録で、30分, 17分, 17分というものすごい長尺な演奏が並ぶ。
1曲め。
弦楽器の擦過音と、金属製の鳴り物を擦っているかジャラジャラ鳴らしているかのような音が聴こえているか、総体的に金属の擦れるような、それに近い音が延々流れ続ける。
大きなうねりのようなものが感じられ、偶発的か意図的かは判別できないが、ミニマル的なサウンドというか、ある種のリズム(反復性)を感じさせる。
2曲め。
多分大友が出しているホワイトノイズのような弦楽器による擦過音が延々と鳴り続ける上を、広瀬の管楽器(サックスとは限らない、自作の可能性大)が、キーキー、ブォーと鳴り響く
3曲め。
風の音のような掃除機のホースに耳を近づけたような、ゴーッとかボーとか言う持続音に、ギザギザなギターサウンドが絡む。
最後は、掃除機のホースに頭を突っ込んだような気分になってくる。
こういうのって、聴かせる側の技もさることながら、聴く側の態勢みたいなものもないといけない気がするが、万人に受けるとは到底思えないが、好きな人にはたまらなく受けるサウンド
その受け入れ方が、楽しむのか、陶酔するのか、はたまた別のなんらかの感情なのかは人それぞれだと思うが..。
個人的には、楽しんでいるような感じが強いかなぁ...。
それにつけても、音楽を感じさせるセンスというか、(限られた)聴衆の耳を惹きつけさせ聴かせるセンスみたいなものがあるんだろうなと..、たっぷりと楽しませていただきました。

この盤は、ベストは決めません。

"Duo-1" 広瀬淳二 / 大友良英 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBKQ6V23/ )

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