"New Standards Vol.1" Terri Lyne Carrington

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Terri Lyne Carringtonのリーダー作を買うのは、いつ以来か。
15年以上続けているこのblogにリーダー作の記録がないので、かなりの期間縁がなかったということです。
本作は、
に彼女が参加していて、久々に名前を見たのがきっかけで、タイミング良くリーダー作がリリースされ、タイトルが"New Standards"となっているところも気になって、久々に食指を動かしたということです。

メンツは、基本の5人にゲストが多数参加しているような構成。
Terri Lyne Carrington(Ds)、Kris Davis(P)、Linda May Han Oh(B)、Nicholas Payton(Tp)、Matthew Stevens(G)
Ambrose Akinmusire(Tp:11)、Ravi Coltrane (Ts:3,4,7,8)、Val Jeanty(Electronics:3)、Julian Lage(G:1,2,10)、Elena Pinderhughes(Fl:1, 3, 7)、Negah Santos(Per:2, 3, 6, 10)
Michael Mayo(Vo:2)、Dianne Reeves(Vo:4)、Somi(Vo:6)、Milanie Charles(Vo:6)、Samara Joy(Vo:8)
Wind Ensemble (5, 8, 10)
Milena Casado Fauquet(Flh)、Anabel Gil Diaz(Fl)、Veronica Leahy(BCl)

演奏曲は以下の通り。いろんな人の曲を演っているのでそのまま、曲のあとの()に作曲者を入れておきます。
1.Wind Flower (Sara Cassey)
2.Circling (Gretchen Parlato)
3.Uplifted Heart (Shamie Royston)
4.Moments (Eliane Elias)
5.Continental Cliff (Patricia Perez)
6.Throw It Away (Abbey Lincoln)
7.Respected Destroyer (Brandee Younger)
8.Two Hearts (Lawns) (Carla Bley)
9.Unchanged (Marta Sanchez)
10.Ima (Anat Cohen)
11.Rounds (Live) (Marilyn Crispell)

ニュースタンダードとタイトルされているが、聴いた感じはロック系が中心になっているか。
そこに、アフリカ調、スペイン調、ヒップホップ調なんて感じの曲が混ざってくるような構成でスタイルの幅の広い選曲がされている。
さらに、数曲でボーカルが入っていて、そうなるとジャズ色も希薄な印象になってくる。まぁ広義のジャズの範疇には入っていると思う。
シンプルな拍の曲が多めで、安心してノって聴いていられるが、ドラムの叩くリズムはさすがの名手、Terri Lyne Carringtonだけあって、凝ったパターンを入れてきてこのドラムを聴いているのが楽しい。
フロントに管楽器を起用する曲が多く、さらにそこはゲストミュージシャンか起用され、聴き応えのある味わい深い演奏を披露していて、これまた素晴らしい演奏目白押し。
個人的には、8曲めに最近気に入っているCarla BleyのLawnsを演ってくれているのが嬉しいところ

ベストは7曲めにしましょう

"New Standards Vol.1" Terri Lyne Carrington (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B6RH9NZQ/ )

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