"64 Charlesgate" 吉本章紘
吉本章紘のリーダー作は、すべて購入して聴いていて、以下の通り紹介している。
"Bleding Tone" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482721159.html )
"Moving Color" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63339524.html )
"Oxymoron" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64339949.html )
別に配信で、"Nostalgic Farm" (https://nostalgicfarm.bandcamp.com/releases )が出ているが、これは未聴
近年は、大西順子バンドの番頭さんとしての活躍が大きいと思います。
"XII (twelve)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64728211.html )
"Unity All: Live At Pit Inn 完全版" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/476745376.html )
"Out Of The Dawn" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/483242105.html )
本作は、そんな知名度が向上してからのリリースですが、地底レコードから出ています。
メンツは、トロンボーンとの2管で、ピアノレスのカルテット。
治田七海は、最近リーダー作を出しました。"II" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BHBX5RMW/ )
冨樫マコトは、.Pushの新しいベーシスト "NEW PROMISE" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/492591148.html )
林頼我は、これまで聴く機会がありませんでしたが、お噂だけはかねがねって存在です。
吉本章紘(Ts,Ss)、治田七海(Tb)、冨樫マコト(B)、林頼我(Ds)
演奏曲は5曲目を除いてすべて吉本のオリジナル。5曲めはタイトルの通り。
1.Funny Book
2.ゆがんだ三角
3.Interlude
4.Trash Box
5.Trio Improvisation
6.Mud Drawing
7.Crazy Rabbit
8.Ocean
9.Mr.R.
10.Funny Book (Alternate take)
Ornette Coleman系の、ちょっとファニーなフレーズの反復を主体にしたサウンドが多めの印象。
全体としてもスタイルはいろいろあるが、Ornette Colemanのフリージャズを模範としている感じ。
それでいて、しっかり崩れるところはしっかり崩れ、正当なフリージャズな展開もみせるところが個人的には好感触で、かなり楽しく聴かせてもらってます。
富樫のベースの野太い音色でありながら躍動的なフレーズを奏でる推進力。
林の、キレ良く軽快にグルーヴを作るドラム。
この両者のリズムが良い意味で重量感がないところが、良い効果になっていてOrnette Coleman的サウンドには、良い効果をもたらしている。
7曲め9曲めが、Ornette Coleman的というか渋さ的な雰囲気も感じさせる様相のフリージャズで、とっつきが良い感じ。
肝心のフロントの両名だが、吉本のサックスが素晴らしいのは言うに及ばず、治田のトロンボーンが、力加減とか音数とかになるのか、いい具合に吉本のサウンドに対してバランスして素晴らしいコンビネーションになっている。
そんなところもこの盤の聴きどころになっていると思う。
ベストは7曲めにしましょう
"64 Charlesgate" 吉本章紘 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BGL3VKVV/ )
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