"View With A Room" Julian Lage
Julian Lageの新作は、Bill Frisellとの2ギター作。
前作は、Tzadikからのリリースの3ギター作で、このアルバムもBill Frisellが入っていました。
"Garden Of Forking Paths" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490183124.html )
その前が、2019年の "Squint" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/483242173.html ) で、これはJorge Roeder, Dave Kingとのトリオで、この3人でレギュラートリオなんだと思います。
本作は、このレギュラーグループに、"Garden Of Forking Paths"で意気投合したBill Frisellを迎えて作成に至ったということなんでしょう。
Julian Lage(G)、Bill Frisell(G)、Jorge Roeder(B)、Dave King(Ds)
演奏曲は、Julian Lageのオリジナル(1曲はJorge Roederとの共作)で、全部で10曲。
1.Tributary
2.Word for Word
3.Auditorium
4.Heart Is a Dru
5.Echo
6.Chavez
7.Temple Steps
8.Castle Park
9.Let Every Room Sing
10.Fairbanks
御大Bill Frisellをゲストに迎え、御大の音世界にどっぷりと浸かったようなそんなサウンド。
程よくビートは効かせながら、いかにもな独特のサウンドに満たされるが、3曲めではサマーランニングなサウンド、6曲めではいなたいロックビートの曲、10曲めの疾走感のある軽やかなサウンドも心地良い。
と、しっかり変化球も織り込んだ構成で、これがまたたまらない。
2ギターだが、Julian Lageが主旋律を担っている部分が多いのは当然といえば当然だが、逆にBill Frisellの後ろ添えが、良い雰囲気を作っていて、見事なコンビネーションになっている感じ。
Dave Kingの全体の雰囲気にはまっていながら攻めたドラミングが躍動感に繋がり、Jorge Roederの少し硬質なベースも全体を引き締める。
ピアノが入っていないことで、程よく空間ができていることも、このサウンドには見事に絶妙なバランスになっている。
非常に聴き応えのある素晴らしいアルバムで、かなり気に入ってヘビロテで聴いています。
ベストは3曲めにしましょう。
"View With A Room" Julian Lage (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B672937N/ )
この記事へのコメント