"Making Us Alive" 桑原あい
桑原あいは、メジャーデビュー直前の2012年に屋外での無料ライブを見てからの付き合いなので、すでに10年を経過しています。
当事たしか20歳になったかならないかくらいだったはずなので、すでに30歳に届こうかという年齢になっているわけで(感慨)
インタビュー記事を読むと、この10年でいろいろ葛藤とかあったようですが順調にキャリアを重ねているようです。
過去の紹介作は以下の通り。最近作2枚は聴いていません。
しかし、すべてリーダー作でサイド参加作が存在しないのってのは、なんだかんだやっぱり恵まれていると思います。
"From Here To There"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61449684.html )
"Sixth Sense"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61934350.html )
"The Window"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62659308.html )
"Love Thema"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63152665.html )
"Somehow,Someday,Somewhere"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64062389.html )
"Dear Family"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64348943.html )
"To the end of this world"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64611830.html )
"Live at Blue Note Tokyo" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64788994.html )
本作は最近のレギュラートリオの3人での演奏で、最近のライブから選曲されているようです。
桑原あい(P)、鳥越啓介(B)、千住宗臣(Ds)
演奏曲は以下の通り、おおよそライブのセットリストに則った選曲のようです。(どっかのインタビューに書いてあった)
1.マネー・ジャングル
2.Into the Future or the Past?
3.サイコ・キラー
4.ペイル・ブルー・アイズ
5.Mama
6.クール
7.エヴリシング・マスト・チェンジ
8.シーズ・ア・レインボー
9.ハバネラ
10.青春の光と影
ちょっとしっかりめに音量を上げて聴くと、3者が3者とも気合い入りまくりの、ガッツリとした演奏をしていることが感じられる。
ピアノの桑原の打鍵の強さはもとより、ドラムの千住のバッシバッシとぶっ叩くドラムの迫力が凄い。
ベースの鳥越は、下支えというよりは多様な低音で彩りを添えるような役割と感じられる。
彼のベースが入ることで演奏の多彩さ、躍動感が増長されているような印象。
ライブならではの、良い意味での、粗さのあるノリと勢いで一気に聴かせるような演奏が、かなり気持ち良い。
後半は旧知のメロディが増えてくることで、雰囲気が少し和らぐような感じか。
5曲めの本編とか、ビートをこれでもかと効かせていて強烈にノリの凄いリズムが圧巻で、この5曲めがそんなピークになっているか。
そして、それだから7曲めのようなしっとりとした曲が良く映える。
この7曲めの後半にノイズ然とした音が鳴りだしてくるのだが、この演出はわからないでもないが、ちょっとやかましいかなぁ。
この後半で選んでいる曲が、6曲めがWest Side Story、8曲めがRolling Stones、9曲めがカルメン、最後がJoni Mitchellという展開で、さらにポップな演奏が多めでこれも意表をついてくる。
ベストは5曲めにしましょう。
"Making Us Alive" 桑原あい (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B7QVTFW4/ )
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