"Standart" Tigran Hamasyan

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Tigran Hamasyanの2022年前半にリリースされていたアルバム。
発売前に予約を入れてあったのですが、結局某サイトでは入荷されずに購入を諦めたもの。
最近になって、お借りすることができたところでようやく聴くことができました。
以前の紹介は2020年の下記作で、これが前作で合っているよう。

メンツは、Matt Brewer、Justin Brownとのトリオを基本に、ゲストが入るのですが、このゲストが豪華。
Tigran Hamasyan(P)、Matt Brewer(B)、Justin Brown(Ds)
Mark Turner(TS:3)、Joshua Redman(Ts:4)、Ambrose Akinmusire(Tp:7,8)

演奏曲は、スタンダード集なので作曲者を並べると..ですが、書いときます。
Elmo Hope, Richard Rodgers, Jerome Kern, Charlie Parker, Bernard Hanighen, Sigmund Romberg, Axel Stordahl, David Raksinで全部で9曲
1.De-Dah
2.I Didn't Know What Time It Was
3.All the Things You Are
4.Big Foot
5.When a Woman Loves a Man
6.Softly, as in a Morning Sunrise
7.I Should Care
8.Invasion During an Operetta
9.Laura

演奏しているのがスタンダードが大半だが、これがあの曲か⁉︎というくらい緻密に崩しているなという印象。
テンポを意図的に変えたり、フレーズを絶妙に再構築していたり、即興的に崩しているというよりは、作り込んだ崩し方といった様相だけど、それが秀逸で.…。
ドラム、ベースも複雑なアレンジを複雑なリズムでしっかりと料理している感じで、なかなか一筋縄という感じではいかない。
すんなり耳に馴染む感じでは無いが、その構築美に耳を奪われるようなそんなサウンド。
3曲めのMark Turnerがしっとりゆったりとした演奏を、続く4曲めのJoshua Redmanは、細かいフレーズを弾き倒すような演奏で、こんな変化も実に楽しい。
後半2曲でAmbrose Akinmusireが客演するが、こちらは予想外のシリアスな演奏で、渋いところを聴かせている。

ベストは9曲めにしましょう

"Standart" Tigran Hamasyan (https://www.amazon.co.jp/dp/B09SM5R4XR/ )

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