"Trios: Sacred Thread" Charles Lloyd

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Charles Lloydが、トリオ・オブ・トリオと題された3部作を作成していまして、これがその3作め。
それぞれメンツが異なっていて、
 1作めの"Trios: Chapel"は、Bill FrisellとThomas Morgan、
 2作めの"Trios: Ocean"は、Gerald Clayton, Anthony Wilson、
 3作めの"Trios: Sacred Thread"は、Zakir Hussain, Julian Lageでこれが本作。
それぞれ興味津々なメンツを擁したアルバムがリリースされます。

Charles Lloydが多作な人で、ほぼ毎年1枚以上のペースでリリースしていまして、自blogでは以下の通り紹介しています。
 "8: Kindred Spirits (Live From The Lobero)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474410370.html )
2022年は、このシリーズで一気に3枚のリリースってことになります。

ということで、本作のメンツは以下の通り。
Charles Lloyd(Sax)、Zakir Hussain(Tabla)、Julian Lage(G)

演奏曲は、Charles Lloydが4曲、Zakir Hussainが3曲のオリジナルを提供して全部で7曲。
1.Desolation Sound
2.Guman
3.Nachekita's Lament
4.Saraswati
5.Kuti
6.Tales of Rumi
7.The Blessing

海を揺蕩(ただよう)波のようなサックスに、その波に揺れる浮遊物をあらわしているようなギター、という構図の冒頭曲。
これは個人的に、抽象的だなぁと思いつつ全然許容範囲内のサウンドではあるんですが。
2曲めでインドなサウンドにボーカルが入ると、音楽のクオリティ以前に、個人的に聴取している音楽の範囲を超えてきている感じになるのは、個人の感性なんで。。。
3曲め冒頭とか、Charles Lloydのインドな雰囲気にマッチした演奏は見事だと思う。
Julian Lageのギターは、インドな雰囲気はあまり加えず、自身のアメリカーナフレーバーをまぶしたような演奏が主体でありながら、それでいて曲の雰囲気にマッチしている見事なセンスの演奏を見せる
以前は、あまり好きではなかったタブラの音が、この盤ではなんだかツボにハマりまして、6曲めとか興に乗ってきたときの熱い演奏がこれまた素晴らしいし、5曲め中ほどからの、フルート、ギター、タブラの掛け合いも見事。
同じ曲のイントロでのボーカル、フルート、ギターの掛け合いのバランス具合いもちょっと格好良い。

ベストは7曲めにしましょう

"Trios: Sacred Thread" Charles Lloyd (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5MCHN2G/ )

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