"Molecular Systematic Music: Live" James Brandon Lewis

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James Brandon Lewisの2021年のアルバム"Jesup Wagon"が、DownBeat誌の2021年のAlbum of The Year の1位になってるのを教えてもらいまして、こりゃ凄いってんで、いくつかのアルバムを聴かせてもらい、いくつかのアルバムを購入しています。
紹介予定の近作のリリース順ですが、たぶん"Jesup Wagon"、"Resilient Vessels Live at The Cell"、"Code Of Being"、"MSM Molecular Systematic Music - Live"で、このすべてを紹介できる見込みです。
 "Resilient Vessels Live at The Cell" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/493406937.html )
 "Molecular Systematic Music: Live" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/497151504.html )
 
これが一連のJames Brandon Lewisのアルバム紹介をしているなかで一番新しいリリースのアルバムで、"Code Of Being" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/492979725.html )のライブです。
このあと、2023年2月に新作が出る予定なので、ものすごく多作である

メンツは、そういうわけで、"Code Of Being"と同じってことになります。
James Brandon Lewis(Ts)、Aruan Ortiz(P)、Brad Jones(B)、Chad Taylor(Ds)

演奏曲はすべてJames Brandon Lewis のオリジナルではありますが、"Code Of Being"に入っていた曲は含まれていなさそうです(驚)
Disk1
1.A Lotus Speaks
2.Helix
3.Of First Importance
4.Molecular
Disk2
1.An Anguish Departed
2.Cesaire
3.Neosho
4.Loverly
5.Breaking Code

8/6、4ビートと、リズム的にはそう難解ではないが、曲によってちょっとフリーの要素が入ってきたり、多少難解な雰囲気も感じられる。
このアルバムはなんといっても、そのパワフルな演奏を楽しむことに徹するに限るもので、まぁ曲がどうとかはあまり重要な要素ではないか。
フロントのJames Brandon Lewisのサックスが前面でブリブリゴリゴリ、フリーキーなフレーズも混ぜながら、ほぼ吹きっぱなしに暴れ回るソロの凄さはもとより、ピアノの、Aruan Ortizが、たぶん若い人だと思うが不協和音ギリギリくらいを攻めてきて、かなりおもしろいフレーズを繰り出してくる。
ドラムは、James Brandon Lewisのバンドではお馴染みのChad Taylorで、全面的にって感じではないが、演奏を煽る方向の演奏を重量感のあるドラミングで聴かせる。
James Brandon Lewisのサウンドには、この重量感が良く似合う。
ベースのBrad Jonesのキレの良いバッキングがこれまた秀逸で、創造性の高いバンドサウンドをさらに増長させるような演奏で、低音を効かせる場面の迫力も、そのセンスの良さに感嘆することしきり。

ベストは4曲めにします。

"Molecular Systematic Music: Live" James Brandon Lewis (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B8T4631Q/ )

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