"Seismic Shift" John Escreet
John Escreetのリーダー作を聴くのは、2016年の下記以来。
"The Unknown" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63945011.html )
こんなに聴いてないのかと、ちょっと驚いて近作を検索すると、2019年の前作は発注してあったが未入荷で入手を諦めていたものでした。
"Learn to Live" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07J3KHVLG/ )
本作は、シンプルにピアノトリオ編成ですが、過去に聴いている4枚にピアノトリオはなかったので、これが初ピアノトリオということになります。
メンツは以下の通り。
John Escreet(P)、Eric Revis(B)、Damion Reid(Ds)
演奏曲は、John Escreetのオリジナルが6曲、Stanley Cowellが1曲(2)、メンバー3人の共作が2曲(3,8)で全部で9曲。
1 Study No. 1
2 Equipoise
3 Outward and Upward
4 RD
5 Perpetual Love
6 Digital Tulips
7 Seismic Shift
8 Quick Reset
9 The Water Is Tasting worse
フリーでなくても、ちょっとクセのあるフレーズのテーマの曲が多めで、テンポも3者3様に微妙にずらしている感じで、つっかかるようなノリが独特な雰囲気を醸す
ベースのEric Revisが、アレンジが故の変化ってのもありそうだが、イントロを担ったり複雑なビートを刻んだりと、さまざまな音色を駆使して器用に一筋縄ではいかないサウンドを入れ込んでくる。
そうなると、ドラムのDamion Reidも、演奏の傾向を察した上で煽る方向に舵を切ったような演奏をしてくるから、カオスな度合いが増してくるという構図。
中でもJohn Escreetが一番クセのある演奏をしている印象で、フリーを含む前衛嗜好なことが感じられるようなサウンドで軽く聴き流せない雰囲気を醸し出す。
全体としても難易度は高いってことになると思うが、もの凄く聴き応えのある演奏を、これでもかというくらいに聴かせてもらった。というのが正直な感想。
ベストは5曲めにします。
"Seismic Shift" John Escreet (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B7WZTF6J/ )
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